evoltz B5制震装置 evoltz
01製品Product
オイルダンパー
自動車用ショックアブソーバーの技術をベースに、木造住宅用制振装置を開発。
制振装置evoltz(エヴォルツ)は、
世界有数の自動車メーカーがトップモデルとして選択するBILSTEIN(ビルシュタイン)社が製造し、
世界レベルの高性能、高品質を実現しました。
世界最高水準のモノづくり
THE WORLD’s HIGHEST QUALITY世界最高品質




- 1空気室
- フルストロークしてもシャフトに付いた異物・傷がオイルシールに達しないような工夫が施されています。そのため、吹付け充填系の断熱材にも対応できるようになり、evoltzの設置後に断熱材に覆われてもしっかりと性能を発揮します。
- 2オイルシール
- オイルシールとは、文字通り、“オイル(油)”を“シール(封じる)”する部品のことをいいます。オイル漏れを防止するとともに外部からの塵や埃の侵入を防ぐ働きがあります。油圧式制振装置がしっかりと性能を発揮するためにも、オイル漏れへの対策は必須事項です。
evoltzシリーズでは、宇宙開発技術にも使用されている長寿命・高耐久のテフロン系特殊構造・材質のオイルシールを採用しています。これにより、オイル漏れを防ぎ、「メンテナンスフリー」および「設計耐用年数60年」を実現しました。
※保管期間「半永久」の長寿命。
※使用環境温度:-20~80℃
- 3ブラケット
- 自動車技術と共に進化した軽量・高強度の材料を採用。木造住宅に取り付けることを前提として穴の位置も計算して配置。
木痩せ、木割れにも対応し、evoltzが長期間性能を発揮することができる秘訣の1つです。また、穴の位置、径を高精度化することで揺れの伝達効率を上げ、揺れへの反応速度を上げています。
- 4ガス室
- evoltzは、高圧ガス封入式シングルチューブのショックアブソーバの技術を応用して開発されました。
このタイプの特徴として、下記の2つが挙げられます。
●不活性の高圧ガスを封入する
●ガス室とオイル室を完全に分離する
これにより、「キャビテーション」と呼ばれる、オイル内に気泡が発生することを抑えます。結果として、小さな揺れから反応するevoltzの性能が、安定して発揮できるようになりました。また、オイルの劣化を防ぎ耐久性能も飛躍的に向上しました。
※「ド・カルボン式」と呼ばれ、世界で初めて実用化したのが、ビルシュタイン社である。
- 最適配置
- 最大効果
繰り返された実験と解析により、必要本数を算出。
そして、「evoltz」の効果を全棟検証します。

- 延べ床面積約35坪の建物での標準使用本数は6本※建物の重量、積雪量によって本数が変化します。
02耐久性と品質管理Durability and Quality
100万回の作動耐久試験
使用環境において耐え得る、限界までの試験を行っています。
また、品質管理において、経時劣化追跡用の抜き取り保管品や各種試験時の単品性能確認といった、
不定期の性能測定も実施し、確実な製品を皆さまにお届けしています。
高耐久を裏付ける各種性能試験
100万回の作動耐久試験余震にも有効
100万回の作動耐久試験の実施後も、性能はほとんど変わりません。
大地震の発生後に何度も来る余震にも、しっかりと対応することができます。それにより、住宅が長寿命化し、「安心」「安全」を実現します。
温度試験
使用環境温度領域:-20~80℃に耐える
外気温が酷暑や極寒の場合、壁の中もまた過酷な状況です。しかし、evoltzは例えそのような中にあってもしっかりと作動し、変わらず性能が発揮されることを実験済みです。
未来への責任
追跡調査を通じて、
10年以上の長期使用において性能が維持されることが確認されました。
QUALITY CHECK FLOW CHART
STEP 01ドイツ・BILSTEIN社での完成品検査
工程間検査を実施し、数値の基準を満たした製品だけを次工程に進めます。基準に満たなかった製品は分解し、再度組み立てを行います。また、完成品を一定の割合で抜き取り検査を実施しています。
STEP 02ブラケット組付け
日本国内に運ばれてきたevoltzを、1本1本手作業でブラケットを組み付けます。同時に、外観の異常やオイル滲みなどのチェックを全製品に実施しています。
STEP 03ロゴマーク印刷
「evoltz」のロゴマークは、この時点で初めて製品に現れます。また、発売開始以来全品に付与しているシリアルナンバーも、この時点で付与されます。
印刷後、一旦専用の梱包箱に格納されます。
STEP 04減衰力測定検査
社内に設置した疲労試験機を用いて、定期的に抜き取り検査を実施しています。また、evoltzが発売されて以来、製品を定期的に抜き取り、社内に保管しています。この保管品も一定期間ごとに減衰力測定を実施しています。
現状で、減衰力に劣化が生じた製品はありません。
STEP 05テクニカルブレース組付け
evoltzB5が性能を発揮する最大のポイント、「テクニカルブレース」は、自動車技術を応用して開発されました。
この組付けも目視しながら、1本ずつの対応です。
STEP 06発送前チェック・梱包
納品する際に1棟毎に必要本数を確認し、出荷準備をします。もちろん、この時に梱包箱に滲みなどの不安要素があれば、すぐにチェックし、出荷することはありません。
耐久試験・品質管理検査を実施し、10年保証
03振動実験Experiment
わずか震度1程度の
揺れから性能発揮
evoltzでは、さまざまな環境における作動確認を実施。
余震を含めた繰り返しの揺れに対する信頼性を確立するだけでなく、
さまざまな試験体に地震波を加えた比較実験なども行っています。
実験一例
耐震等級2×耐震等級3
耐震等級3×耐震等級3+evoltz
- 試験体の紹介
- 試験体上部には、およそ6トンの重量を付加しています。これは延べ床面積30坪の総2階の建物の1階部分の負担重量の約1/3です。
これに、それぞれの耐震等級相当の壁量を設置して加振します。
耐震等級2は、大地震1回で倒壊状態!
耐震等級3は、大地震1回に耐えました。


実証evoltzB5を装着することで、
3回の大地震に耐えることができました。
「evoltz装着時は、大地震を3回耐えられました。」
耐震等級3のフレームが2回目の試験で91%の性能しか維持できなかったのに対し、evoltzB5を装着した場合は3回目まで耐えることが確認されました。
建物の倒壊防止自体は耐震工法でしっかりと担っていくという一軸があり、その性能をいかに維持させるかのアシストをする役割が制振だということを実証できました。
今回、狙い通りの効果が皆さんに見ていただけたと感じています。


定期的にビルダー様同席の
公開振動台実験を行っています
04住宅性能を維持Maintain performance
新築時の初期性能は、
どれくらい維持できるのか?
家づくりの性能で、耐震、断熱、気密等の住宅性能は重要。
住宅は長く住み続ける場所なので、住宅性能を維持し続ける取り組みが必要になります。


断熱材比較実験
建物の衝撃で壁の中はどうなっているか、
断熱、気密の劣化を防ぐことが可能かを
実験しました。
地震が起きると壁の内部はどうなっているのか?
断熱材の種類に分けて実験を行いました。


微振動から性能を発揮する
evoltzにより、
断熱材が守られている
ことが検証できました。
- 結果(吹付発泡ウレタン)
- 吹付発泡ウレタンの断熱材が加振により損傷することはありませんでした。性能を維持するためには、それこそ揺れない住宅が必要で、高耐震プラス制振で対策することで、断熱、気密の劣化を防ぐことが可能となります。
- 結果(断熱パネル)
- しっかりと断熱パネルが保持されていました。
いずれにしても、evoltzの有効性を確認することができました。
evoltzが入っているから、
長く維持することに貢献
これからの住宅は、引き渡し時の住宅性能で比較するのではなく、
数年後の住宅性能でも検討してみましょう。