Works施工事例
Works
2つの工房がある住まい
〈牛久市 H様邸〉
別々だけど
存在を感じられる
私たち夫婦は、家の中にお互い工房を持っています。夫は料理工房、私は金継ぎ工房。その工房の間にモルタルの土間を挟むことで、ちょうどいい距離を実現しました。集中したいときには、引き戸を閉めます。別々でも存在を感じられ、とても心地よい時間が流れる空間をつくることができました。
意外にもキッチン選びに参画してきた夫でしたが、木のキッチンとグレーの天板という夫のセンスのよさには驚かされました。当時は「私の好きにさせてよ」と言いかけましたが、今となっては毎日キッチンに立ちめきめきと腕を上げ、ついには料理が夫の趣味となり、こんな誤算もあるもんだなと感心しています(笑)
家づくりで衝突するという話はよく耳にしていましたが、私たちにとっては夫婦のあり方を見つめ直すいい機会になりました。子どもが巣立った今、どちらかに依存するのではなく、互いに自立し、さりげなく思い合えるこの家が大好きです。
年齢を重ねた今、
本物を近くに。
床も建具もパイン材のため、キッチンはメープル材をチョイス。パイン材よりもすっきりと清々しい印象です。樹種が違えども、そこはさすが本物の無垢の木。違和感もなく馴染んでくれました。床には、キッチンに長時間立っていても疲れない柔らかい無垢の木を。歳を重ねたときに、足腰への負担にならないよう考えました。