外壁タイルを取り入れることで、お家の外観をおしゃれに仕上げることができます。外壁タイルは、石や粘土などの無機質な材料を高温で焼き固めて作られたものです。焼き固めることによって、タイル表面には微細な気孔が生じ、通気性が良くなるため、結露やカビの発生を防ぐことができます。また、耐久性や防水性に優れ、さまざまな色や形状があるため、外観デザインの幅が広がります。
そこで今回は、外壁に用いられるタイルの素材やサイズの種類について、またタイルならではのメリット・注意点についてご紹介いたします。外壁タイルを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
タイルの素材
タイルの素材選びは外壁の印象を決定づけるのに重要な過程です。各素材の特徴を把握したうえで適切な選択を行うようにしましょう。
ここでは、外壁タイルとして用いられる代表的な素材についていくつかご紹介させていただきます。
・磁器質
磁器質タイルは吸水性が非常に低いため、汚れにくく耐久性に優れている点に特徴がある素材です。そのため、家の外壁だけでなく商業施設の床や歩道、ビルの外構などあらゆる場所で採用されています。
優れた機能性とデザイン性のどちらも備えた素材であり、外壁タイルとして最も一般的に普及しているのが磁器質タイルです。
・陶器質
陶器質タイルは変色が起こりにくく、劣化しにくい素材で、メンテナンスが少なくて済むタイルです。ただし、磁器質よりも低温度で焼かれるため、強さや硬さは劣っています。
また、吸水性が高く、耐久性も磁器質よりも劣る素材であるため、外壁用よりも内装用に用いられることが多いです。
・せっ器質
石や粘土を高温の1200℃で焼き固めたタイルで、吸水性は5%以下となっています。磁器質に比べると吸水性は高いものの、気候の変化には強いため外壁として使用することが可能です。また、石器質タイルの特徴であるナチュラルな色むらは、外壁に自然の風合いを出したいと考えている場合に向いています。
・土器質 / レンガ
土器質・レンガは、耐熱性や蓄熱性に優れており、夏は涼しく冬は暖かいといった特徴のある素材です。また、外気の影響を受けにくいことから、省エネ効果が期待でき、快適さと共に経済的な点でもメリットがあります。
加えて、丈夫で劣化が少ないため、メンテナンスの手間がかからず、コスト削減にも繋がります。また、土器質・レンガ独特の風合いを楽しめるのも人気の理由の一つです。
タイルサイズの種類
外壁タイルのうち、平らな面に貼ることができるものを「平物タイル」と呼び、一般的には外壁タイルを選ぶということは平物タイルを選ぶということを指します。ここでは、代表的な平物タイルにおける一枚あたりのサイズと各特徴についてご紹介します。
・小口平
【一枚の大きさ】 108mm×60mm
【特徴】 二丁掛タイルと共に内外装の壁面でよく使用されるスタンダードなタイル。様々な面状とカラーリングがあり、コーディネート次第でトレンドの空間デザインにうまくなじませることができます。
・二丁掛
【一枚の大きさ】227mm×60mm
【特徴】小口タイルとその寸法を組み合わせて併用することで、壁面に変化をつけることができます。最近ではホームセンターやインターネットで手軽に入手できることから、DIYで使用されることも多くなっています。
・45二丁
【一枚の大きさ】95mm×45mm
【特徴】50mm丁と呼ばれることもある。最も安価で、施工費も安く済むメリットがあります。
・ブリック
【一枚の大きさ】様々
【特徴】本物のレンガのような見た目。石材の風合いを醸し出したものも多く、実際のレンガや石材を用いにくい際に重宝されます。
外壁にタイルを取り入れるメリット
お家の外壁にタイルを採用することによるメリット・効果についてご紹介します。
・汚れや傷が付きにくい
外壁タイルには硬度があるため、傷が付きにくいというメリットがあります。加えて、天候による劣化がしにくく、紫外線による退色もしにくいというのも嬉しい特徴です。
また、静電気が起こりにくいためホコリや汚れを寄せ付けにくく、もし汚れが付いてしまっても、汚れを浮かして落とす特性を期待できます。雨と一緒に汚れが一緒に流れやすいため、長い期間で外観を綺麗に保つことが可能です。
・雨の影響を受けにくい
タイルは吸水率が非常に低いため、長期的な雨に対する影響をほとんど受けません。
特に「磁気質」に分類されるタイルは、吸水率が1%未満と非常に低いです。外壁にタイルを使用することで、建物内部が雨水の浸入による腐食からほとんど影響を受けなくなるメリットが得られるでしょう。
・メンテナンス費用を抑えられる
外壁タイルを用いることで地震に強く、メンテナンスの必要性が少ない丈夫な家を作ることが可能です。実際、一般的なサイディング外壁と比較すると、半分以下のメンテナンス頻度でメンテナンス費用を抑えられると言われています。
・デザインや種類が豊富
多彩なデザインと豊富なラインナップも外壁タイルの魅力として挙げられることです。カラー・サイズ・デザインのバリエーションが多く、イメージする住宅に合わせて選択することができます。
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外壁選びで後悔しないためのポイント
最後に、外壁タイルを採用しても後悔しないために予め意識しておきたいポイントについてご紹介いたします。
・大きなサンプルやモデルハウス等でイメージを確認する
外壁タイルの選択で陥りがちなのが、小さなサンプルだけを参考に色味を決定してしまうということです。サンプル上で気に入っていたとしても、実際の広い面積で見たり、あるいは外の光りが当たった状態で見た際にイメージと異なるということはよくあります。
そのような事態を避けるためにも、できるだけ大きなサンプルで確認するのはもちろんのこと、モデルハウスに足を運ぶなどして、可能な限り実物に近い形でイメージを確認するようにしましょう。
・屋外の「明るさ」を想定する
イメージと実物を近づけるための工夫としては、暗めの色を選ぶというのも一つの有効的な手段だと言えます。というのも、色の見え方が屋内と屋外で異なるため、日の光が当たる外壁は常にイメージよりも明るく見えやすいからです。
また、周囲の景観との調和を考える必要があります。周囲と調和しない色を選ぶと、非常に目立ってしまい、後から後悔することもあるため事前に気をつけておくようにしましょう。
・「剥離」対策は怠らない
外壁にタイルを貼り付ける場合、接着剤を使用して施工されます。しかし、施工が不適切だとタイルが外壁から剥がれる可能性があり、これを「剥離」と呼びます。タイルを選んだ理由が「手入れの手間がかからない」ということであるなら、タイルを再度貼り直さなければならない状況は非常に不運です。
そのため、実績のある施工業者に依頼するようにしましょう。接着剤の寿命は永久的ではなく、タイル自体の耐久性とは異なります。しかし、信頼できる施工業者に依頼することで、タイルの剥離などのトラブルを防ぐことができます。
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