注文住宅をおしゃれにするためのポイントを徹底解説!


注文住宅の醍醐味は、なんといっても設備や内装を自分の好きなように選べること。自由に選べるだけに、センスが問われるところでもあります。この記事では、注文住宅をおしゃれなものにするにはどうしたらいいか、徹底解説します。

注文住宅をおしゃれにするポイント

早速、実際に注文住宅をおしゃれにするポイントを、場所別に分けてご紹介します。

外装編

まずは住宅の外観、外装編です。来客がまず初めに目にするところであり、その住宅のイメージに大きく影響します。
8つのポイントに分けて詳しく見ていきましょう。

家の形・シルエット

形やシルエットは、その家の印象を大きく左右します。街並みに溶け込むようなものにしたいのか、人目を惹くような個性的なものにしたいのか。また、洋風でいくのか、和風でいくのか。外形のシルエットは間取りの組み方にも影響するため、早めに決めておきたいところです。
また、家そのもののイメージだけでなく、建築予定地の周辺物件との調和もあわせて検討してみましょう。

間取り

間取りは、その家にどのような機能を求めるのかによっても組み方が変わってきます。家族の団らんを重視したい、各個人の居室を快適にしたい、バリアフリーで無駄なく・段差なく動きたい。
それぞれの要望や家族構成、生活スタイルによって、同じ総面積でもおすすめの間取りは異なってきます。
おしゃれなデザインも魅力的ですが、家は生活のための空間であることを忘れずに、動線を意識した間取りを目指しましょう。

一口に「窓」といってもさまざまな種類があり、持つ印象もさまざまです。

  • ・左右にスライドして開閉するタイプ(引き違い窓)
  • ・上下にスライドして開閉するタイプ(片上げ下げ窓)
  • ・左右どちらかを吊り元にし、外に開く窓(たてすべり出し窓)
  • ・上枠に沿って外側にスライドして開く窓(すべり出し窓)
  • ・倒れて開く窓(内倒し窓、外倒し窓)
  • ・折りたたみ式の窓(フルオープン折りたたみ窓)
  • ・開かない窓(FIX窓)

そのほかにも、防音や保温などの機能性を重視して二重サッシを選ぶ人や、ロマンチックな外観を求めて出窓を選ぶ方もいます。
窓は家の外観の中でも目立つので、住宅のコンセプトと合うかどうかも比較検討の基準に入れましょう。

景観に馴染むデザイン

家が家単体で個性的であったり、デザインが素敵であったりすることも大事ですが、建てる場所に調和したデザインであることも大事です。
また、地域によっては建築協定があり、建築するものに制限が設けられている場合もあります。協定に配慮したデザインにする必要があるため、詳しくは地方自治体や町内会の窓口に問い合わせてみましょう。

床は面積が広い分、家のイメージを大きく左右します。
床材としては、以下のものがよく使われています。

  • ・合板フローリング
  • ・無垢材フローリング
  • ・クッションフロア
  • ・畳
  • ・カーペット
  • ・タイル
  • ・フロアタイル
  • ・大理石

それぞれの素材のメリット・デメリットを理解して場所の特性に合わせて配置するのがおすすめです。

家の外壁に使う色は、3色以内に収めるとまとまりがよくなると言われています。3色の組み合わせも、同系色でまとめるか、反対色を使うかでもまた印象が異なってきます。
色は、サンプルなどで実際に確認することをおすすめします。なるべく大きいサンプルであるほどに、実際のイメージに近づけて考えることができるでしょう。

素材

外壁の素材として使われる代表的な素材は以下のようなものです。

  • ・窯業(ようぎょう)系サイディング(セメント質原料に繊維質原料等を混ぜて成型、養生硬化した外壁パネル)
  • ・金属サイディング(金属製の外壁パネル)
  • ・モルタル外壁(水とセメントと砂を混ぜ合わせて作られた外壁素材)
  • ・ALC外壁(高温高圧蒸気養生した軽量気泡コンクリートで作られた外壁素材)

外壁に求められるものは「防水性」「耐火性」「保温性」など性能面から、「デザインがおしゃれ」「種類が豊富」など外観面のものまで、さまざまなものがあります。それらすべてにおいて優れているという外壁素材は、残念ながら存在しません。
住宅のコンセプトと素材のメリット・デメリットをかけ合わせて、よく考えて選びましょう。

屋根

「屋根は、地上からは見えないのでは」と思う人もいるかもしれません。しかし、屋根も大きな家の外観を決める要素のひとつです。

多く見られる屋根の形状は、以下の通りです。

  • ・切妻(きりづま:家の中心線から、左右に傾斜のある屋根。いわゆる三角屋根)
  • ・寄棟(よせむね:四方に傾斜のある屋根)
  • ・片流れ屋根(左右の片方から、反対側へ向けて一方向の傾斜のある屋根)
  • ・陸屋根(水平または、ほとんど傾斜のない屋根)

また、屋根の素材によっても印象は大きく変わります。瓦であれば「和風!」という感じですし、ガルバリウムであればスマートな印象です。タイル瓦であれば、塗り壁との相性もよく和モダンのテイストにぴったりです。
どのようなテイストの家にしたいのかをよく検討した上で、住宅にぴったりのデザインを選びましょう。

外構

外構は、住宅の見積もりに入っていないことから忘れられがちですが、家の印象を大きく左右します。門や車庫、塀、柵、垣根などの構造物や、庭木などが外構にあたります。

外構は、家と同じ施工業者にお願いする場合と、外構を専門にしている施工業者にお願いする場合があります。それぞれにコンセプトを伝えた上でデザイン案、見積もりを取り、より自分たちの希望に合っている方に発注するのがよいでしょう。

「家だけを先に建てて、外構は追々…」という方もいますが、特に同じ業者に頼む場合、改めて機材等を入れることになり、家を建てる際に一緒に工事しておけば費用が抑えられる場合があります。そのため、見積もりだけでも家を建てる時に一緒に取ることをおすすめします。

内装編

続いて、内装についてみていきましょう。

配色

形も大きさも全く同じ家具を配置した部屋でも、壁や床、家具の色が異なるだけで受ける印象は大きく変わります。それだけ配色は部屋の印象において重要な役割を持つということです。
家づくりのカラーコーディネートでよく言われるのが、「使う色は3色にとどめる」です。そして、この3色は、「70%:25%:5%」の黄金比で使うのがベストだとされています。それぞれの比率の内訳は以下のようになります。

70%…ベースカラー(床、壁、天井などの内装材)
25%…メインカラー(カーテン、ラグ、ソファなど大きめの家具)
5%…アクセントカラー(クッションやポスターなどの小物類)

70%、25%はそれぞれ全く同じ色で揃える、ということではなく、壁と床と天井を統一感のある色や、同系色でまとめることによって、ベストの比率に近づけることができます。

ベストに近づけるためには、家の内装を決める時点で、その部屋にどのような家具を置くのかも決めておきましょう。すでに持っている家具をそのまま持ち込む場合は色が決まっていますが、新しく購入する場合は、この色の分配を念頭に入れて家具選びをすると、おしゃれな部屋に近づきます。

メインカラーの色や素材

例えば、同じソファでも革張りであれば大人っぽくシックな感じがしますし、布ばりであればほっこりとした温かみを感じます。
このように、先に述べた黄金比のうち、25%のメインカラーにあたる家具の色や素材は、部屋全体の印象を大きく左右します。

デザインのコンセプト

デザインのコンセプトを決めることが、おしゃれな内装への近道です。
ドアの板、ドアノブ、カーテンレール…居室を構成するアイテムはいろいろあります。

ひとつひとつのアイテムはおしゃれでも、集合するとなんだかちぐはぐな印象を受ける時には、大抵デザインの方向性が違っています。コンセプトをはっきり決めることで、各アイテムの選別がしやすくなります。

間取り編

ここまで、外装と内装について見てきました。では、間取りについてはどうでしょうか。

開放的な間取

開放的な間取りを実現するには、次のような方法があります。

  • ・リビングに吹き抜けを作る
  • ・大きな窓を作る
  • ・オープン階段にする
  • ・居室のドアと対角に窓を設置する
  • ・天窓を作る

収納の充実

収納家具をなるべく置かないことでも開放感は出せます。
生活していると次第にものが増えてきて、しまうところがなくなり、収納家具や収納棚を買いがちです。あちこちに収納家具が置かれていると、単純に部屋の面積が減って狭い印象を与えますし、統一感が薄れます。家を建てる時点で収納予定の量プラスアルファ分の収納を作りましょう。収納を充実させることが、おしゃれな間取りの家にする近道です。

作り付けの収納は当然家づくりのコンセプトと合ったデザインで作りますし、扉のデザインも統一することができます。調和の取れた収納にものをしまうことができ、生活感もうまく隠せます。

注文住宅をおしゃれにする際の注意点

ここからは、おしゃれな注文住宅を建てよう!と意識するあまり忘れがちなことをご紹介します。

暮らしやすさや家事動線 をしっかり考える

おしゃれな家を追求するあまり、暮らしやすさを犠牲にしてしまっては本末転倒です。家は生活の場ですから、その間取り、その家事動線で問題ないか、自分たちの生活スタイルに合っているか、家族みんなの目から検討しましょう。

例えば、室内物干しはあまりおしゃれなものではありません。しかし、共働きなので夜洗濯したい、下着はどうしても室内に干したいなど、室内に洗濯物が干せた方が便利だという人もいるでしょう。

洗濯機置き場、室内物干し、アイロンなど洗濯周りを集めてランドリールームを作り、そこだけは生活感が溢れていても仕方ないと割り切るのも手です。ドアで仕切ってしまえば来客時には見せずに済みますし、リビングなどにある隠したいものの一時避難所としても使えます。

このように、暮らしやすさを追求しながらおしゃれさも求める折衷案はいくらでも考えられるはずです。困った時には、施工業者にも相談してみてくださいね。

流行を追いすぎない

流行を追いすぎないことも、家づくりについては大事なことです。流行は数年単位で移り変わっていきますが、家は建てたあと数十年にわたり住み続けるものです。たまたま流行しているものが自分たちの家づくりのコンセプトと一致していた、というのであればいいですが、「流行しているから」という理由だけで採用してしまうと、後悔することになりかねません。

トレンドや新製品をチェックすることは、よりよい家づくりにおいて大事なことですが、影響されすぎないようにしましょう。

担当者に具体的なイメージを伝える

担当者にイメージを伝える時には、具体的に、詳細に、客観的な表現を使って説明するようにしましょう。
「おしゃれ」と一口に言っても、イメージするものは人それぞれです。ある人はモードでスタイリッシュなものをイメージするでしょうし、別の人はロマンチックでガーリッシュなものをイメージするかもしれません。
言葉で言い表すのが難しければ、自分のイメージするものと近い画像などを持っていくのもひとつの方法です。

バランスを意識し、コスト配分に気を付ける

いいもの、素敵なものを見てしまうと、他を削ってでも…という気持ちになることがあります。そのような時は一旦結論を保留にし、落ち着いてよく考えましょう。何事もバランスが大事です。それぞれのスペースに適切に予算を配分しましょう。

「交換しやすそうなもの」「後付けでも問題なさそうなもの」から削るのがおすすめです。例えば、ガスコンロや食洗機は10年前後で交換することが多い、いわば消耗品です。ここで無理にグレードをあげるよりも、次の交換の時にグレードをあげられるよう頑張ろう、と考えてみてはいかがでしょう。
逆に、なるべく予算を削りたくないのが屋根、外壁です。屋根や外壁は交換も難しいですし、家の基本性能にも関わってきます。

また、交換しやすそうなものであっても、どうしても思い入れの強いものは希望を通した方が後悔することは少ないです。

色やテイストは統一する

部屋ごとにテーマを変えて違うテイストにするというのも、それはそれで面白いです。しかし、家全体で色やテイストを揃えた方が、統一感は出ておしゃれな印象になります。先にも述べた家全体のコンセプトに従い、建材や家具を選ぶことをおすすめします。

壁と床はシンプルにする

壁と床は面積が広い分、サンプルで見るよりも派手な印象になりがちです。サンプルでは素敵だと思った柄の壁紙が、実際に壁一面に貼ってみたら何か違った…となっても、張り替えるには費用も時間もかかってしまいます。
壁と床はシンプルなデザインにしておいて、家具の色や、アクセントになる小物類の色で遊ぶ方が、失敗がありません。

関連記事:注文住宅で失敗?失敗例から学ぶ!後悔しない対策を徹底解説

リビングは開放感を重視する

リビングは開放感を重視することで、より広く感じられます。吹き抜けを作ることで高さを出したり、壁紙や床を明るめの色にしたり、窓を大きく取ったりすることで、開放感が生まれます。
また、ものが散らかっているよりもきちんと収納されている方が開放感は生まれますし、家具の色と壁や床の色を近づけた方が、開放感が生まれます。このように入居したあとでも開放感を演出することは可能です。

サンプルで質感をチェックする

壁紙や床材などは、サンプルで色味を確認することになるかと思います。サンプルを確認する際、色味だけでなく、質感もチェックしましょう。
同じ色でも、つやがあるのとマットなのでは受ける印象が異なります。質感が好みでなかった場合には、遠慮せず施工業者に伝えましょう。また新しい提案をしてくれるはずです。

また、キッチンやお風呂についても、なるべくショールームへ足を運び、実物を見ることをおすすめします。

耐久性をチェックする

特に屋根や外壁などの建材を選ぶ時には、耐久性についてもきちんと確認しておきましょう。新築の時はどの素材でもきれいですが、耐久性の低いものを選ぶと早いうちに劣化がきて、みすぼらしい見た目になってしまいます。

建材を選ぶときはデザインだけでなく、耐用年数も聞いたうえで選ぶようにしましょう。

収納スペースの確保をする

生活をしながらおしゃれな家をおしゃれでい続けさせる一番のコツは、「物を外に出しておかないこと」です。そのためには、十分な収納スペースを確保することが大切です。
生活しているうちに、ものは増えがちです。また、子どもが生まれて家族が増えれば、当然持ち物も増えます。
今あるものがきちんとしまえるだけでなく、将来ものが増えてもきちんと収納できるだけの収納スペースを作っておくことをおすすめします。

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監修者

池田 恵子

ファミリア株式会社 取締役

略歴

  • アトリエファイ建築研究所
    (建設・現場監理に従事。)
  • 池田林業株式会社
    (設計・現場監理に従事。後に取締役に就任し現在に至る。)

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