注文住宅で失敗?失敗例から学ぶ!後悔しない対策を徹底解説


住宅を建てる際、すでに建てた人の失敗例を学ぶことは非常に重要です。家を建てるのに失敗の話?と思うかもしれませんが、後悔しない、満足度の高い家づくりには必要なことなのです。

注文住宅とは?

注文住宅は、オーダーメードの戸建住宅です。施工主が、自由に間取りや仕様を決めることができます。分譲住宅のように購入してすぐ入居、というわけにはいきませんが、その分、自分たちの要望を間取りに反映させることができます。

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失敗例を知ることの重要性とは?

失敗例を知ることは、注文住宅を建てる上で非常に重要です。住宅は一生に一度の大きな買い物という人がほとんどです。実際に住み始めてから出てくる不満もありますが、建て直すわけにはいきません。

先人の失敗に学ぶことは、より満足度の高い家づくりのための近道なのです。

注文住宅の失敗例15選!

ここからは、場所別に実際の失敗例を見ていきましょう。

1.お風呂場

『脱衣所と洗面所は分ければよかった』
思春期のお子さんがいるご家庭や、来客が多いご家庭に多い失敗例です。
娘さんの入浴中にお父さんが洗面所を使えなくて困る、来客に手を洗ってもらうのに脱衣所の生活感が気になるなどの理由で、脱衣所と洗面所を分ければよかったという人が多いです。

『浴室の色や素材で失敗した』
濃い色の浴室やタイル張りのお風呂は素敵です。でも、浴室の壁や床の色が濃いとカルキ汚れが目立ちますし、タイル張りは目地がカビやすく掃除が大変です。

2.キッチン

続いて、キッチンに関する失敗例です。まず収納に関する例を2つご紹介します。

『収納棚を使いこなせない高さや奥行きにしてしまった』
収納量が多いことと、収納しやすいことは別です。台に乗らないと届かないような高いところや、手を伸ばしただけでは届かないような奥深いところに収納があっても使い勝手が悪く、滅多に使わないものしか収納できません。

『パントリーを作ればよかった』
パントリーはキッチン周りの収納部屋です。買ってきたものを一時的に置いておいたり、食材のストックをしまったりするのにキッチンのすぐ横にパントリーがあると便利です。また、普段はキッチンに出しっぱなしのものを来客時に隠すこともできます。「作っておけばよかった」という声が多く聞かれるパントリーですが、設計途中まではあったのに、他の場所のスペース確保のために最終的に削られることも多いです。

どちらも、実際にどんなものをしまいたいのか、どのような生活動線にするのかイメージすると、使いやすいものが選べます。

『キッチンの高さが合っていない』
キッチンの高さは、「身長÷2+5cm」が理想的とされています。システムキッチンは、高さも数種類の中から選べます。せっかく注文住宅を建てるのですから、是非メーカーのショールームで実際の高さを見て選びましょう。

3.玄関

『収納をたっぷり用意すればよかった』
玄関の収納をもっと大きいものにすればよかったという失敗例は多いです。靴箱の収納量は、余裕をみて設計することをおすすめします。
また、靴以外にコートや遊び道具など玄関に収納したいものはないか、傘の収納はどうするかも合わせて検討しましょう。

『照明を人感センサー式にすればよかった』
玄関の照明スイッチがドアから遠く、帰ってきてから暗闇の中を動かなくてはならない失敗例もよくみられます。人感センサー式にしておけば、ドアを開けて家に入ると同時に電気がつきます。

4.間取り

『子ども部屋が足りなくなった』
家を建てた後で子どもが生まれ、家族構成が変わることはよくあります。客間を潰したり、書斎を子ども部屋に転用したりで対応する例がほとんどです。

『廊下や階段の幅に余裕を持たせればよかった』
居室やリビングの面積を広くとるために、廊下や階段をギリギリの幅にすると、人がすれ違う時に狭く感じます。
実際にその幅を測ってみるとイメージがつきやすいです。

5.家事動線

『洗濯機置き場と洗濯物を干す場所を近づければよかった』
2階建て3階建ての家で、1階で洗った洗濯物を上の階まで運んだり、平屋でも長い距離を運んだりするのは、大変です。
洗濯物を干す場所の近くに洗濯機置き場をつくればよかったと考える人も多いです。

『キッチンと洗濯機置き場やランドリースペースは近い方が動きやすかった』
洗濯機を回している間にキッチンで調理をする、取り込んだ洗濯物にアイロンをかけるということも多いはずです。その際、場所が近いと無駄な動きがなく便利です。

6.デザイン編

『スケルトン階段にしたが、子どもが落ちそうで怖い』
圧迫感がないことで人気のスケルトン階段ですが、幼い子どもがいるご家庭では隙間から落ちてしまいそうで怖いという声も多く聞かれます。

『吹き抜けを作ったが、エアコンの効率が悪い』
リビングの吹き抜けも、部屋が広く見え開放感があるので人気です。
しかし、上に広く空間が抜ける分、エアコンの効きの効率は悪くなるようです。猛暑になる一方の昨今では、見過ごせない問題です。

外壁

『外壁をガルバリウムにしたら傷がつきやすかった』
スタイリッシュな外観で人気のガルバリウム外壁ですが、傷がつきやすい、錆びることがあるなどのデメリットもあります。素材の特性をよく理解した上で選びましょう。

『外壁を黒にしたら砂埃などの汚れが目立ちやすかった』
黒や紺などの濃色は砂埃などの白っぽい汚れが目立ちやすいです。こまめに掃除をしないとみすぼらしく見えてしまうことを念頭において検討しましょう。

内壁

『壁紙と家具のテイストが合わない』
壁紙単体ではおしゃれに見えたのに、家具を入れたらいまいちな感じがする、という時には、壁紙と家具のテイストが合っていないことが多いです。

『汚れが落としやすい素材の壁紙を選べばよかった 』
幼いお子さんがいるご家庭では、壁紙に落書きをされてしまうこともあるでしょう。
フィルム汚れ防止壁紙やウレタンコート壁紙など、落書きを落としやすい素材のものがあります。

7.環境

『掃き出し窓の位置が悪く外から家の中が丸見えになってしまう』
掃き出し窓は取り込める光量が多く、明るく見えるため、取り入れたい人も多いでしょう。しかし、位置を考えないと、家の中が丸見えになってしまい、結局カーテンを締め切ったまま、ということになりかねません。
場所がいまいちだけれど光量をたっぷり取りたい場合には、高い位置に採光用のはめ殺し窓(開かない窓)をつけることもできます。施工業者に相談してみましょう。

『トイレと寝室を隣接させたため、音が気になる』
トイレは寝室から近い方が便利です。しかし、水の流れる音や、他の家族がトイレに向かう足音が気になって夜中に目が覚める、眠れないということがあっては困ります。
暮らす人の生活パターンや、性格をよく考えて、配置しましょう。

8.費用

『建築費用が予算を上回った』
カタログやショールーム、施工例などをみていると、あれもつけたい、これもつけたいとなりがちです。予算と相談しながら、本当に必要な設備なのか、後づけすることはできないのか、よく検討しましょう。

『メンテナンス費用を考えていなかった』
シロアリ対策や外壁の洗浄など、節目節目でメンテナンス費用がかかります。また、コンロや給湯器も消耗品ですので、10年を目安に買い替えることになります。
こういった費用を計算せず、ギリギリで住宅ローンを組んでしまうと、のちのち経済的に苦しい思いをすることになります。

9.建材

『無垢の床にしたら傷がつきやすかった』
一言で「無垢材」と言っても、いろんな材質があります。多く流通している杉や檜、パイン材は柔らかく、傷がつきやすいです。無垢材でも硬い素材もありますが、価格は杉や檜、パインに比べると高くなりがちです。合板は比較的安価で、硬さもあります。
床材に求めるものの優先順位をはっきりさせることで、何を採用するか決まるでしょう。

『床の色味が白すぎ・黒すぎで汚れが目立ちやすかった』
床の色味が淡いと、髪の毛などの黒いものが落ちているのが目立ちます。一方、濃いと埃が目立ちます。清掃頻度などの生活スタイルを考えて選びましょう。

10.業者

『こちらの要望がうまく担当者に伝わらなかった』
まずは要望を根気強く伝える努力をしましょう。
業者の得意とするスタイルと、こちらの希望スタイルにずれがある可能性もあります。業者を選ぶ際には、料金等だけでなく、施工例や何が得意、何をおすすめしている会社なのかをよく確認し、自分たちの希望と近い会社を選ぶと、この失敗は避けられることも多いです。

『予算内でできると言われたのに結局予算オーバーした』
当初見積もりを出してもらった内容と、最終的な決定内容で、内容が変わっている可能性もあります。もし、何も変わっていないにも拘らずできると言われたのに予算オーバーしている場合は、問い合わせてみましょう。

11. 屋外

屋外で失敗例が多いのは、ウッドデッキと駐車場です。

ウッドデッキ

家を建てるならウッドデッキを作りたいという要望は多いです。しかし、建てた後、結局あまり使われないのもウッドデッキです。
ただの憧れなのか、本当に活用するのか、これまでの自分たちのライフスタイルとともに考えて設置するかどうか決めましょう。

駐車場

駐車場ももっと広くスペースを取っておけばよかった、という失敗例が多いです。
車種によって、必要なスペースは大きく異なります。設計時に乗っている車種でギリギリにしてしまうと、もっと大きな車に乗り換えた時、駐車が大変になってしまいます。
今現在の車事情だけでなく、乗り換えまで考えてスペースを確保しましょう。

12. 収納

『ウォークインクローゼットは不要だった』
ウォークインクローゼットは通路の分デッドスペースができてしまいます。
逆につけておけばよかったという声があるのは脱衣所近くのファミリークローゼットです。

『窓を大きくしたいあまり、収納が足りなくなってしまった』
大きな窓の明るい部屋は誰しもが好感を持つでしょう。しかし、窓が大きくなればその分壁面の面積を取られるので、収納を作るスペースは減ります。結局収納家具を置くことになり、圧迫感が出たり、部屋が狭くなったりします。明るい部屋も大事ですが、すっきりと物が収納できる部屋を目指しましょう。

13.部屋

部屋に関しても、失敗例はたくさんあります。場所ごとにみていきましょう。

リビング

『床暖房はいらなかった』
床暖房をつける人も多いですが、「やっぱりいらなかった」という声も多いです。
工事費もかかりますし、ホットカーペット等で代用もできるので、本当に必要か検討することをおすすめします。

『窓が大きく日差しで暑い』
明るいリビングにしようと大きな窓をつけたが、夏場は日差しが暑い、まぶしいという声もよく聞きます。窓をつける方角、窓の大きさは一番暑い季節、一番寒い季節を念頭において検討しましょう。

ダイニング

『ダイニングテーブルについた状態だと動きづらい』
設置するダイニングテーブルのサイズはどれくらいか、また、ダイニングテーブルに人が座っている時でも動ける動線になっているか、確認しましょう。

『キッチンからダイニングへの動線が考えられておらず、配膳が大変』
キッチンからダイニングへ食事を運ぶのは毎日のことです。ここの動線がうまく考えられていないと、毎日ストレスを感じることになります。

子供部屋

『複数用意してある子ども部屋の広さが異なるので、将来もめそう』
全く同じ広さや形状の部屋を用意するのが難しい場合もありますが、将来子ども部屋にと考えて用意するのであれば、なるべく広さは揃えるようにしましょう。

『収納が足りず、ものが部屋にあふれている』
成長と共にものが増えるので、収納スペースが不足しがちです。子ども用の収納はなるべく多めに設計することをおすすめします。

寝室

『寝室にもテレビアンテナをつければよかった』
リビングだけでなく、寝る前にベッドでゆったりとテレビをみたいという人も多いです。ライフスタイルに合わせて、寝室にもテレビを設置することを検討しましょう。

14.コンセント

部屋にどのように家具・家電を配置するかによっては、コンセントが物影に隠れてしまい、使いづらくなってしまいます。あらかじめどのような家具の配置にするのかをある程度考えた上でコンセントを配置することをおすすめします。

昨今はパソコン、タブレット、スマートフォンなどといった電子機器を使うことが多く、必要なコンセントの数も昔より増えています。そのため、コンセントの数やアンペア数にはゆとりを持ちましょう。

15.その他

『浴室乾燥機をつければよかった』
『室内物干しをつければよかった/いらなかった』
浴室乾燥機や室内物干しは、日中なかなか洗濯ができない家庭や、ベランダがない・日差しが入りにくい家には必要かもしれません。また、ライフスタイルによって「やっぱり必要だった/不要だった」という意見が大きく分かれるものです。今後のライフスタイルと照らし合わせて、必要かどうかをよく考えましょう。

『ビルトインエアコンの修理が大変』
エアコンをビルトインにすると、見た目はすっきりして素敵ですが、壊れた時に交換するための工事が大変になります。電化製品はいつか壊れるもの。見た目の美しさを取るか、交換のしやすさを取るか、よく考えましょう。

注文住宅で失敗しないための対策5選

最後に、注文住宅で失敗しないために、以下のことに気をつけましょう。

1.理想の家のイメージを明確に持つ

どんな家を建てたいのか、建物やそこでの暮らしについて具体的なイメージを持つことです。イメージがあれば、設備等のいる、いらないも判断がつけやすいです。

2. 建築に関する知識をつけておく

建築に関する最低限の知識をつけておきましょう。何から何まで業者に丸投げでは、見積もりが適正なのかもわかりません。

3. 理想を叶えてくれる業者をしっかり選ぶ

施工業者にも得意不得意があります。自分の作りたい理想の家に近い家を建てている業者を選びましょう。

4. 妥協はしない

妥協はしないことです。何かを諦めることになった場合でも、納得して諦めるのと、妥協して諦めるのでは、後からの満足度が違います。

5.プランは理想にこだわりすぎない

理想の家の姿を持つことは大事です。しかし、理想にこだわりすぎると、生活しづらい家になったり、とんでもない予算になったりします。時には柔軟な考え方も必要です。

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私たちファミリアはつくば市・土浦市・牛久市・水戸市を中心に茨城県で注文住宅の建築を請け負う工務店です。ナチュラルなおうち、モダンでスタイリッシュなおうち、あたたかみのあるおうちなど、幅広いお家を施工しています。また、「おしゃれな家は『高く』ない。」という理念のもと、ローコスト平屋住宅を提供しています。

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監修者

池田 恵子

ファミリア株式会社 取締役

略歴

  • アトリエファイ建築研究所
    (建設・現場監理に従事。)
  • 池田林業株式会社
    (設計・現場監理に従事。後に取締役に就任し現在に至る。)

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