平屋を建てて後悔しやすいポイントとは?対策方法と併せてご紹介します

平屋を建てて後悔しやすいポイントとは? 対策方法と併せてご紹介します

近年、人気の高い平屋住宅。洗練されたデザインや素晴らしい施工例が増え、多くの人が新築による平屋住宅を選択するようになっています。

しかし、その一方で、平屋についてインターネットで検索を行うと「後悔」といったネガティブなキーワードで調べているユーザーが多いことに気がつきます。

そこで今回は、平屋を建てて後悔しやすいポイントと、その対策ついて解説させていただきます。平屋を検討中の方にとっての不安解消の一助となれば幸いです。

平屋とは?

平屋とは、階段がなく、全ての部屋が1階に配置されている1階建て住宅のことを指します。そのため、伝統的な日本の家屋としては平屋の印象が強いのではないでしょうか。

2階建てよりも広いLDKが一つのフロアに広がることで、空間に開放感をもたらす特徴があります。また、1階から2階への移動がないため、生活動線が効率的で体に負担がかかりません。

ただし、多くの部屋を確保したい場合は、2階建てよりも広い土地が必要です。そのため、地価の高いエリアでは、平屋=高級住宅というイメージもあります。

・平屋が人気な理由

コロナ禍で都心を離れ、地方で平屋を検討する方が増えています。このトレンドの背景には、平屋は動線がシンプルで住みやすく、上下の構造に制約されない柔軟な設計ができることが挙げられます。また、家族間のコミュニケーションの取りやすさや将来的な介護ニーズにも対応しやすいメリットも人気の理由です。

かつては、日本の住宅は主に平屋が一般的でしたが、大正時代以降には二階建てが増えました。当時、裕福な人々は西洋文化に憧れ、2階建てを好んでいたためです。現代の住宅でも2階建てが一般的ですが、平屋の需要が再び高まっているのは、家族とのゆったりとしたコミュニケーションを重視する傾向にあるからかもしれません。

平屋を建てて後悔しやすいポイント

平屋を建てて後悔しやすいポイント

実際に平屋を建ててから後悔する内容としては、以下のような点が多く挙げられています。

・採光性や風通しが良くなる

平屋は風通しや動線の利便性に優れる一方で、泥棒や空き巣にとっても侵入が比較的容易で、建物の構造が把握しやすいという特徴があります。在宅中でも外部からの侵入に警戒が必要であり、センサーライトの設置、二重ガラスの利用、防犯フィルムの装着など、防犯対策が欠かせません。

また、災害面では最近の大型台風による水害被害が顕著です。地域が水害の影響を受けやすい場合、平屋は防災的な観点からは適していないと言えます。

・日当たりと風通しがあまり良くない

平屋は土地の形状や周辺環境によって、日当たりや風通しが悪化することがあり、住んでみて失敗だったと感じる方もいます。2階建てと比べて高さがないため、物理的に日照りや風通しが制約されることは避けられません。南側に窓を配置しても、前面の建物によって十分な日差しが確保できないことがあります。

また、風は各部屋に2つの開口部があると通り抜けやすくなりますが、平屋は土地の形状によって窓の配置が難しい場合があり、風通しが悪くなることも考えられます。

・希望通りの間取りの実現が難しい

平屋は通常、2階建てに比べて床面積が制限されるため、理想の間取りを実現するのが難しいという声があります。

例えば、採光の不足を考慮してリビングを南向きに配置した場合、他の部屋や寝室の日当たりが悪くなる可能性がありますが、2階建ての場合、複数の部屋を南向きに配置できるため、この問題が緩和されます。

・収納が足りない

単一のフロアから成る平屋住宅では、土地に十分な余裕がない限り、収納スペースが制約され、物が多い人や大家族にとっては不足感が生じることがあります。また、将来的に家族構成が変わると、収納の手狭さが問題視される可能性にも注意が必要です。

・音が気になりやすい

一階建ての平屋は、家族とのコミュニケーションがしやすい一方で、家族の声や足音、生活音が気になりやすいという一面があります。たとえば、LDKを中心に各部屋がつながる配置だと、物音が常に耳へ届きやすくなる可能性が高まります。生活時間が異なる場合、寝ている最中に生活音で目が覚めるなどの不満が生じる可能性もあるでしょう。

平屋で後悔しないための対策

平屋を建てて後悔しやすいポイント

前述の注意点は対策を施すことで解消・緩和が可能です。平屋を検討中の方は以下にご紹介する内容を事前に把握しておくようにしましょう。

・光と風が取り入れやすい間取りを検討する

日当たりや風通しを向上させるためには、間取りの工夫が鍵です。典型的な方法として、コの字型やロの字型の平屋を採用し、中央に中庭を設けることが挙げられます。この配置により、各部屋に光と風を確実に届けることができます。

また、窓の数を最大限に増やす工夫も効果的です。北向きに配置されることが一般的な廊下や水回りにも窓を設けることで、日中は自然光で明るく保つと同時に、風通しも向上します。
加えて、平屋は屋根に天窓や高窓を設けやすいのが利点です。高い位置に窓を配置することで、効率的に多くの光を取り入れやすくなるでしょう。

・デッドスペースの活用

使い勝手が難しいとされる空間、通称「デッドスペース」を有効活用することで、床面積が制約される平屋でも効果的な収納スペースを確保できます。特に注目されているのは、壁面、床下、そして屋根と天井の間にできる小屋裏です。無駄になる壁面を利用する場合、壁面収納として棚を設置することができます。もし目立たせたくない場合は、床下収納が有用です。

・設備/外構の工夫で防犯面を強化する

平屋住宅の防犯対策は、間取りや外構に工夫を凝らすことで実現できます。たとえば、繰り返しにはなりますが、やはり中庭を間取りに組み込むことが効果的でしょう。中庭を設けることで、外側に面する外壁に窓を配置する必要がなくなります。この設計によって、中庭から光や風を取り込むことができ、快適な居住空間を確保しながらも防犯性を向上させることが可能です。

また、雨戸・遮光カーテン・センサー付きライトなどの設備やインテリアも防犯強化としての効果を期待できます。

関連記事:中庭のある平屋でプライベートな空間を作り上げませんか?中庭を設けるメリットや注意点をご紹介します

・平屋の施工実績が豊富な工務店に依頼する

平屋の実績が少ない工務店に依頼すると、後悔する可能性もあります。特に地域密着型の小規模な工務店を検討する場合は、事前に実績をしっかり確認することが重要です。

どのハウスメーカーや工務店にも、得意分野があるため、まずはホームページをじっくりみたり、資料請求をしたりすることで、興味を持った会社がどのような実績を持っているかを確認するようにしましょう。

平屋ならではのメリットもある!

平屋ならではのメリットもある!

平屋で後悔しやすい点とその対策方法についてご紹介しましたが、もちろん、平屋だからこそ得られる効果・メリットもあります。

・効率的な動線を実現しやすい

平屋では上下の移動がないため、生活動線や家事動線が効率的になります。例えば、1階で洗濯をして2階のベランダに干したり、1階のクローゼットに収納するといった手間が省けます。また、2階の掃除のために掃除機を運ぶ必要もありません。このような平面的な移動のみを考えることで、効率的な間取りを検討しやすくなります。

・構造的に安定している

平屋は高さが制限されているため、構造的に非常に安定しています。そのため、地震時の耐震性が二階建ての建物よりも優れていると言えます。また、二階を支えるための壁や柱が不要なので、広々とした開放感のある間取りを実現しやすいのも魅力です。日本のような地震の多い地域では、平屋は安心して住むことができる建築構造といえるでしょう。

・将来的にも住みやすい

将来、家族が高齢になるにつれ、2階建ての住居での生活が続けられるかどうかを考えたことがある人も多いのではないでしょうか。 30年、40年と住み続けると、段差や階段による負担やリスクが増大する可能性があります。しかし、平屋の場合、階段がなく、ワンフロアに寝室などの居室が配置されています。住まいそのものがバリアフリーに近い特徴を持っており、将来的な高齢者の生活に対応しやすくなっています。

「後悔しない素敵な平屋を建てたい!」と検討中のお客様は、ファミリアへお問合せください

私たちファミリアはつくば市・土浦市・牛久市・水戸市を中心に茨城県で注文住宅の建築を請け負う工務店です。ナチュラルなおうち、モダンでスタイリッシュなおうち、あたたかみのあるおうちなど、幅広いお家を施工しています。また、「おしゃれな家は『高く』ない。」という理念のもと、ローコスト平屋住宅を提供しています。

もしご興味を抱いていただけましたら、ぜひご来場予約をお願いします。LOWコストHIGHセンス住宅のご提案をさせていただきます。

つくば市の注文住宅ならファミリア株式会社

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監修者

池田 恵子

ファミリア株式会社 取締役

略歴

  • アトリエファイ建築研究所
    (建設・現場監理に従事。)
  • 池田林業株式会社
    (設計・現場監理に従事。後に取締役に就任し現在に至る。)

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