太陽の光を家の中に取り込んでくれる「吹き抜け」。家の中を明るくしてくれるだけでなく、開放感のある気持ちの良い空間づくりに貢献をしてくれます。また、明るさ等の機能面だけでなく、吹き抜けを設けることによって内装の見た目から受ける印象もガラッと変わるものです。
そこで今回は、吹き抜けを設けても後悔しないように、吹き抜けを設けるべき場所やデメリット・注意点についてご紹介させていただきます。ぜひ、吹き抜けの設置を検討中の方は参考にしてみてください。
吹き抜けについてまず考えたいこと
吹き抜けを設けるにあたって、まず最初に「目的」と「大きさ」を整理しておくようにしましょう。
・吹き抜けをつくる目的
吹き抜けと聞くと、一般的にはリビングや階段部に設置されているのを思い浮かべる方が多いと思いますが、実際の設置部としては数多くの選択肢があります。では、どこに設置するべきか?を考えるにあたっては、その「目的」を明確にしておくと良いでしょう。
例えば、日の光を多く取り入れて部屋全体の明るさを増したいのか、あるいは開放感を演出したいのか、あるいは2階にいる子供の存在を確認したいのかによって、設置する部屋や位置が決まってきます。
・吹き抜けの大きさ
「目的」が決まると設置部が明確になるだけでなく、大きさも自ずと決まってきます。というのも、吹き抜けの大小はそれ単体で考えてもあまり意味がなく、設置する空間との相関関係によって印象が変わるものです。そのため、大きさそのものに囚われるのではなく、前提である「目的」を実現するために必要な大きさを考えるようにしましょう。
例えば、採光を重視したい場合は、必ずしも大きな吹き抜けを設ける必要がある訳ではなく、60cm×60cmの穴が天井に空いたようなタイプのものでも十分な場合があります。また、具体的な目的が定まれば、それを工務店に伝えることで最適な提案をしてくれるものです。まずは目的を明確にするようにしましょう。
小さめでも吹き抜けがもたらす効果
吹き抜けを設ける際によくある悩み事・相談事として「小さめの吹き抜けでも効果があるのか?」といった疑問が挙げられます。やはり吹き抜けを設けたいと思っても、家の大きさによって制限がある場合も多いので、小さい吹き抜けを設置したところで、、、と考える方が多くなるのも理解できます。そこで続いては、小さめの吹き抜けがもたらす効果についてご紹介いたします。
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・日の光が建物全体に行き届きやすくなる
小さめのお家の場合、外の光が入りにくく部屋の中は暗くなりがちなものです。特に同じ形状の家が建ち並ぶ住宅街のような場所に建てられている場合は、家と家の間隔が狭くなっており、特に日の光が入りにくくなります。
しかし、上階の床面を設けずに2階へ繋げる「吹き抜け」を施すことで、上階からの光を下の階にまで届けることができるようになるため、建物全体の明るさを広げてくれます。また、家の中が暗いと日中でも電気をつける必要がありますが、吹き抜けを設けることで明るさが増して電気をつける頻度が減るようになるため、節約にも繋がります。
・家族間のコミュニケーションが取りやすくなる
先ほどもご紹介しましたが、吹き抜けは上階の床面を設けずに2階へ繋げる施工を指します。つまり吹き抜けの構造上、上階と下階が繋がるため、上下階でのコミュニケーションが取りやすくなるという特徴があります。
子供の年齢がまだ小さい場合は常にその様子を確認しておきたいものですが、吹き抜けを設けることで、家事をしながらも子供の様子を確認することが可能です。また、上階の自室にいる子供に対して声をかけやすいメリットもあります。
・空気を循環させやすい
吹き抜けを設けることで低い窓から高い窓に向かって空気が流れやすくなるため、自然と換気が促されるメリットがあります。また、天井にシーリングファンを取り付けることによって、より空気の循環が促進され、より気持ちの良い空間づくりに繋がります。
吹き抜けをつくる際の注意点
吹き抜けを設けることによって得られる効果についてご紹介しましたが、ここでは吹き抜けを設けるデメリット・注意点についてご紹介させていただきます。
・場所によっては「開放感」が無駄になる
吹き抜けの魅力の一つに「開放感」がありますが、設置する場所に注意しなければこの開放感を上手く演出することはできません。具体的には、吹き抜けは「奥行き」と「幅」をしっかりとることが重要なため、壁に囲まれているところに設置をすると奥行きが少ない吹き抜けになってしまいます。
また、吹き抜け周りに壁が多いと光の反射も限定的になるため、明るさが行き届く範囲が狭くなってしまうというデメリットもあります。
・生活音の遮断が難しい
空間が繋がることによって、吹き抜けがある家はテレビ音や家事等の生活音が広がりやすくなります。そのため、仮に家族間での生活スタイルや活動時間が大きく異なる場合は、その生活音がストレスに繋がるリスクも考える必要があります。
・冬は寒い
吹き抜けの効果として空気が循環しやすい点を紹介しましたが、一方でこのメリットは「冬は寒くなる」というデメリットの裏返しでもあります。
空気の性質上、暖気は上昇し冷気は下降します。そのため、リビングは暖かくてもトイレに入った際に足元が冷える、、、といった状態が生まれやすくなるのは避けられません。急激な温度変化によるヒートショック現象のリスクもあるため、特に高齢者がいる家庭の場合は気をつけておきたいポイントです。
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