
お客様と新築についてお打ち合わせをする際、「外壁に木目調のアクセントを取り入れたい」というご希望の声をよくいただきます。
一般的に使われる木目調の外壁は主に2種類。ひとつは天然の木による無垢材、もうひとつはサイディング(外壁材)と呼ばれる素材で作られた擬似的なものです。
今回は、木目調外壁における各素材の特徴やおしゃれに仕上げるポイントについてなど、外壁を木目調に仕上げたい人に向けた内容をお届けします。ぜひ、参考にしてみてください。
外壁のアクセントとして木目調を取り入れるのが人気の理由

一見、「木目調」は扱いが難しいと思われがちですが、実際は様々なスタイルを取り入れることができるとても柔軟な素材です。適切に素材をうまく選べば、比較的どのようなデザインにもシームレスに溶け込みます。
注意点としては、木材として幅の広すぎる素材を使わないということです。幅が広い木材を使用すると「山小屋」のような雰囲気に仕上がり、イメージしているものからは離れてしまう可能性があります。どのようなデザインであっても、素材の色やトーン、木材幅を考慮すれば、木目調はアクセントとして効果的に機能します。
また、明るい色調を持ち緩やかな輪郭である木材を活用することによって、「温かみ」のある印象を表現することが可能です。そのため、寒い時期の多い北欧地域では、カラーレンガの代わりに色合いを出す方法として人気があります。
アクセントとして木目調を取り入れるべき場所とは?

木目調を施す箇所の一例として、玄関・軒天についてそれぞれご紹介します。
・玄関
ワンポイントのアクセントとして取り入れるのに人気の箇所が「玄関」です。家の出入り口である玄関の色合いを、あえて外壁の主要色とは異なる木目調に仕上げることで、目をひきたいという狙いがあります。また、家族やお客様を迎える玄関に「温かみ」を演出するという効果も期待できます。
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・軒天(屋根の裏側)
軒天に木目調を活用するメリットは、外観をより洗練されたものに仕上げてくれるという点です。普段はあまり意識することがありませんが、ぱっと目に入ってくる軒天に「こだわり」を取り入れておくことで、全体を引き締まった印象にまとめあげてくれる視覚的な効果を期待できます。軒天のような何気ない場所に木目を施すことで、温かみと同時に上品さを演出することができるのです。
木目調を取り入れる際の主要素材について

木目調を取り入れる際に活用されることの多い素材として「無垢材」「木質系サイディング」「窯業系サイディング」「金属系サイディング」が挙げられます。素材によって特徴が異なるので、メリット・デメリットを把握したうえで選定するようにしましょう。
・無垢材
無垢材とは天然木のことです。お家の外壁として活用する際は、一般的にレッドシダー・レッドウッド・杉板が用いられることが多い素材です。
無垢材はそれぞれの木目がランダムで異なるため、人工的な印象を消し去ってくれることに大きな特徴があります。また、経年による色や質感の変化が現れる点も特徴的です。
・木質系サイディング
サイディングとは建物の外壁に活用する工業製品です。サイディングには「窯業系サイディング」「金属系サイディング」などがありますが、「木質系サイディング」もその一種に挙げられます。
木質系サイディングは、木目調の工業製品として、実際の木材に最も近いサイディングです。断熱性にも優れ、自然な美しさを保つことができる点に特徴があります。
・窯業系サイディング
窯業系サイディングは、セメントと木の成分を配合した人工の外壁材で、色や柄のバリエーションが豊富な特徴を持ちます。無垢材と比較して耐久性が高く、安価に求めることが可能です。
近年では木材のリアルな雰囲気を感じることができる窯業系サイディングも多数出てきていますが、やはり本物の木のような手触りや経年変化の質感を期待するのは難しいと言えるでしょう。
・金属系サイディング
金属系サイディングは、断熱性・遮音性に優れ、省エネ効果を期待できる点が最大のメリットです。また、他のサイディングと比較して軽量で耐震性に優れているため、使い勝手の良さで人気があります。
窯業系サイディングに比べると初期費用は高いですが、メンテナンスの期間が長いため、長期的に見るとコストパフォーマンスは良いと言えるでしょう。一方、金属系サイディングの欠点としては、板金の専門業者でなければ施工できないこと、そしてその発注先である選択肢が少ないという点が挙げられます。
木目調の外壁をおしゃれに仕上げるためのポイント

木目調の外壁を採用する際、意識したいポイントについてご紹介いたします。
・外壁全体を2色以内で仕上げる
木目調の美しさを最大限活かすためには、外壁に取り入れる色を最大限2色までにすることをおすすめします。
もし3色目を取り入れる場合は、小さな面積のワンポイントカラーとして活用しましょう。過剰な色彩は、木目模様の「繊細な美しさ」や「温かみ」と相反する可能性があります。
・ドアやサッシの塗装費用も算出しておく
外壁塗装工事には、ドアや窓枠の塗装は通常含まれていません。これは、サッシなどが外壁塗装の際に養生の下に隠れてしまうため、外壁とは別に作業を行う必要があり、塗料も外壁と異なる場合があるためです。
そのため、玄関ドアやサッシの色を変えることを前提に、塗装プランを立て内容に注意しましょう。また、サッシの塗装費用は1箇所につき3~6万円が目安で、作業期間も外壁とは別に分ける必要があります。
・カラーシミュレーションを活用する
塗料や外壁材のメーカーは、多くの場合「カラーシミュレーション」を提供しています。そのため、外壁の色味やデザインを決定する前に、シミュレーターを使って様々なバリエーションやアレンジを試すようにしましょう。
シミュレーションツールを使って視覚化することによって、パンフレットや色見本等の紙媒体のツールでは見えていなかった発見に繋がることもあります。
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