土間人気が再浮上?失敗しないための土間リビングの作り方をご紹介いたします

土間人気が再浮上? 失敗しないための土間リビングの作り方をご紹介いたします

日本では古くから土間文化が浸透しています。

もともと土間には、家の内部と外部を繋ぐという役割・機能がありましたが、近年になってその意義が改めて注目されつつあります。特に「土間リビング」と名付けられたリビングと土間の一体化がトレンドとなっており、新築住宅やリノベーションで取り入れる人が増えてきているのです。

さて、そのような「土間リビング」には、どのような過ごし方・メリット・デメリットがあるのでしょうか。施工時やリフォーム時に考えておくべきことと併せてご紹介させていただきますので、ぜひ参考にしてみてください。

土間リビングでの楽しみ方

土間リビングでの楽しみ方

まずは土間リビングでの人気の過ごし方・使い方について、いくつかの例をご紹介します。

・子供やペットの遊び場

土間リビングは、例えば屋外が悪天候の場合に小さなお子様やペットたちを遊ばせる場所として最適です。屋外での遊びと違い、保護者が見守ることができるため、その点も安心できます。

さらに、お子様やペットが床を汚してしまっても、表面が土なので後始末に手間がかかりません。また、ペットを飼われているご家庭では、足に負担のかかりやすいフローリングを土間にすることで、滑りにくく足に優しい環境につくり変えることが可能です。

・薪ストーブなどを囲んで家族団欒

リビングの一角を土間にし、その中に薪ストーブを設置することで、家族が集う素敵な空間が出来上がります。薪ストーブがもたらす温かみは、家族に特別な心地良さを提供してくれるはずです。また、作り込まれた薪ストーブは視覚的にも新鮮で、インテリアのデザイン性も格段にアップしてくれます。

・庭と繋げるレイアウトでサンルームに

庭に繋がるように土間を作ることで、サンルームとして、心地よく日差しを浴びたり、庭を眺めたり、ペットやお子様と遊ぶ空間として活用できます。大きな窓を設置すれば、より広い景観や開放的な空間を確保することができるでしょう。

関連記事:サンルームをおしゃれにするアイディアやメリット・デメリットをご紹介

土間リビングのメリット

土間リビングのメリット

土間リビングを取り入れることによって得られる、「土間ならでは」のメリットについて紹介します。

・広々とした空間を実現

間取りによって異なるものの、土間部分を広く取ることによって、より広々とした空間を実現することができます。フローリング部分と土間部分に仕切りがないため、開放感のある空間を作り上げることができるでしょう。

また、大きな窓を設置すれば、明るい光がたっぷり入る風通しの良い場所になり、外で過ごしているような気持ちを楽しむことができます。

・通気性が良い

土間は風通しがよく、湿気がこもりにくい特徴があります。そのため、家族が一緒に過ごすリビング空間と土間を合体させることで、家全体の気温が下がり、湿気がこもらない居心地の良い空間を保つことができます。

特に夏の蒸し暑い時期には、省エネ効果も期待できるこの方法がおすすめです。エアコンに頼らない快適な暮らしを実現しやすいのです。

・汚れや水に強い

土間リビングは、コンクリートやタイルで密閉されているため、カーペットやフローリングに比べて汚れがつきにくく、お手入れも比較的簡単です。もし、液体や食べ物をこぼしても、水で洗い流すだけで、目立つようなシミは残りません。

・自由に活用できる

土間リビングの活用方法は人それぞれ。カフェ空間として利用したり、子供がおもちゃを広げて遊んだり、読書や勉強に没頭したりと、室内という利点があるため天気の心配をすることなく、半外空間のような趣を味わいながら各々が自由な時間を過ごすことができます。

土間リビングのデメリット

土間リビングのデメリット

続いて、土間リビングならではのデメリット・注意点について紹介いたします。メリットとデメリットの両方を把握したうえで土間リビングの取り入れを検討してみてください。

・冬は床が冷たく寒い

土間を設けることで床板の無い空間が生まれます。その部分は冬場は冷たく、寒さを感じるため土間をリビングに設けたことを後悔してしまう人もいるでしょう。

そのため、断熱・気密をしっかりと施した家を建てるか、床暖房を設置するかなどの対策をとることが賢明です。特に足元は冷えやすいので、ヒーターなどで足元を暖めるという方法もあります。

また、土間はコンクリートやタイルが使われることが多いですが、冷たさを感じにくいフロアタイルを選ぶのも有効的な手段です。

・靴の脱ぎ履きによる他の部屋への移動が面倒

土足移動を行う土間リビングでは、他の部屋へ移動する際は靴を脱ぐ必要があります。その結果、家の中の移動が億劫となり、部屋と部屋とを分断して生活を送るようになってしまうというリスクに繋がるかもしれません。

この問題を解決するためには、事前に経験者の意見を聞き、適切な場所に効果的に土間を取り入れることが重要です。

・段差が億劫

土間は土で造られ、部屋の床は基礎工事の地盤の上に設けられるため、結果的に階段ができてしまいます。そして、この階段を高齢になると億劫に感じてしまうケースがあります。日本の伝統的な住まいが今では珍しくなってしまったのには、こういった背景もあるのでしょう。

バリアフリーの観点からも段差は避けられない欠点であるため、事前によく考慮しておくことをおすすめします。

・活用不足が無駄に

「土間スペースを設けたのに、結局あまり有効活用できずに無駄になってしまった」という人もいます。土間を設けると、後からリフォームする場合でも費用と時間がかかってしまいます。後悔しないためには、事前に土間を設ける目的を明確にし、将来のライフスタイルの変化も予測する必要があります

例えば、ペットのために土間リビングを作る場合でも、「ペットが亡くなった後はどう使うのか?」など、長期的な視点で計画を立てることが重要です。

後悔のない土間リビングを作るために気を付けたいポイント

後悔のない土間リビングを作るために気を付けたいポイント

最後に、土間リビングを取り入れた後に後悔しないために意識したいポイントについてご紹介いたします。

・寒さ対策をぬかりなく!

土間は冷たく、寒さを感じやすくなるという注意点については既にご紹介しました。そのため、土間を設ける際には同時に寒さ対策を必ず施すようにしましょう。具体的には、「高断熱・高気密」「床材」にこだわってお家づくりを行うことと、床暖房等の「暖房器具」を取り入れることを意識してみてください。

この辺りは、工務店・ハウスメーカーさんに相談をすれば、土間リビングと併せて効果的な寒さ対策を提案してくれるはずです。

・湿気対策を施す

土間リビングは窓を開けて換気することで、湿気を防ぐことができますが、閉め切っている場合は室内の空気と屋外の空気が交差してしまうため、特に冬場には結露が発生することがあります。結露は、土間の外壁に面した部分やリビングと土間を区切る段差部分などに発生しやすいため、そのままにしておくとカビの原因となり、住宅に損傷を与えることもあります。

そのため、湿気を防ぐためには、吸湿性の高い壁材や断熱材を使用するなどの対策が必要です。

・床材にこだわる

土間リビング全体の印象は、土間に使用する床材や仕上げ方によっても大きく変わります。伝統的な素材としては、土や砂利が使われますが、最近は多彩な質感を再現できる高性能な仕上げ材の開発が進んでいます

スタイリッシュな印象を出したい場合は、モルタル+金鏝押さえ仕上げが適しています。一方、純和風に仕上げたい場合は、玉砂利+洗い出し仕上げがおすすめです。ナチュラルな雰囲気を出したい場合は、三和土仕上げが良いでしょう。洋風の土間には、ワンダーフィックスやMPCを使った仕上げが増えています。

・デッドスペース化しないよう中長期目線で活用をイメージする

せっかく作った土間も、ほとんど使わず、無駄になってしまったという方もいらっしゃいます。土間を設けるのにも維持するのにも手間とお金が必要です。そのため、土間リビングを設ける目的・活用イメージを事前に整理し、中長期目線でのライフスタイルの変化を予測しておくようにしましょう。例えば、愛犬やお子様のために土間スペースを作ったとして、「ペットが亡くなったとき、そのスペースをどのように活用するか?」「子供が家で過ごす時間が少なくなった後にも活用イメージはあるのか?」ということです。

より詳細な活用イメージを持って、土間リビングの検討を進めるようにしましょう。

・生活動線を考慮した間取りにする

住宅の間取りはあらゆる設備とのバランスを考えなければなりません。土間リビングの場合は特に換気口や排水溝、コンセント、シューズボックス、照明などの位置に配慮しましょう。

計画をする際は土間リビングをどのように使うか目的を考えると、自分に合ったベストな間取りが導き出されます。工事してから、失敗したと後悔することがないように入念に計画していきましょう。

「おしゃれカフェのような土間リビングのあるお家が建てたい」と検討中のお客様は、ファミリアへお問合せください

私たちファミリアはつくば市・土浦市・牛久市・水戸市を中心に茨城県で注文住宅の建築を請け負う工務店です。ナチュラルなおうち、モダンでスタイリッシュなおうち、あたたかみのあるおうちなど、幅広いお家を施工しています。また、「おしゃれな家は『高く』ない。」という理念のもと、ローコスト平屋住宅を提供しています。

もしご興味を抱いていただけましたら、ぜひご来場予約をお願いします。LOWコストHIGHセンス住宅のご提案をさせていただきます。

また、当社が実際に施工した「土間リビング」の実例を以下のページでご紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

▶︎ファミリア施工事例 土間リビングのお家①
▶︎ファミリア施工事例 土間リビングのお家②

つくば市の注文住宅ならファミリア株式会社

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監修者

池田 恵子

ファミリア株式会社 取締役

略歴

  • アトリエファイ建築研究所
    (建設・現場監理に従事。)
  • 池田林業株式会社
    (設計・現場監理に従事。後に取締役に就任し現在に至る。)

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