家を建てるというのは、一生の内に何度もあるわけではない大きな買い物です。せっかくマイホームを建てるなら、かわいく仕上げたいと思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、「かわいい」とひとくちに言ってもそのイメージは人の数だけあり、誰にも当てはまるかわいいお家という唯一無二の正解はありません。
そこで今回は、見た目がかわいい「洋風」テイストのお家にフォーカスをして、その特徴やこだわりたいポイントについて工務店の目線からご紹介させていただきます。ぜひ参考にしてみてください。
洋風と和風の家の違い
洋風の家は以前から人気がありますが、近年では若年層を中心にますます注目されている印象があります。洋風のお家の魅力はなんと言ってもパッと目につく「かわいさ」。まるで絵本の世界観を再現したようなお家もあれば、ヨーロッパの街並みに建っているお家を模したようなものもあります。
では、そもそも洋風の家と和風の家の違いとはどのようなものなのでしょうか。かわいい洋風の家を仕上げるために重視したいポイントをご紹介する前に、「工法」「外観」「内観・間取り」という3つの観点から、洋風と和風の家の違いについてご説明します。
・工法
和風の家の工法で代表的なものとして挙げられるのが「木造軸組工法」です。日本で古くから発達してきた伝統工法を簡略化させた工法で、柱・梁といった軸組で建造物を支えます。
一方、洋風の家の工法で代表的なのが「木造枠組み壁工法(ツーバイフォー)」と呼ばれるものです。壁・天井・床という「面」を組み立てることで建造物を支えます。
・外観
近年では和風な家でも多様なバリエーションが増えてきており、「和モダン」と呼ばれるような欧米の要素を取り入れた和風の家もあります。とはいえ、和風住宅に共通する要素もあり、長い軒や引き戸の玄関などはその一例として挙げられます。
一方、洋風な家では引き戸の玄関が取り入れられるケースはほどんどなく、木製のドアによる玄関が主流だと言えます。その他、格子状の窓・レンガ造りの外壁・石組の門扉・アーチ状の扉など、家の見た目を洋風に仕上げるポイントは多岐にわたります。
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・内観 / 間取り
和風の家の内装では、襖・縁側・土間・障子などの特徴が目立ちます。また、間取りに関しては幅の小さな廊下を挟むように両側へ部屋が配置されているタイプのものが、古風な和風の家としては主流だと言えます。
一方、洋風のお家では襖・障子・土間などはありません。障子で部屋を区切る和風の家と比較して、室内を面で捉える特徴があるため、広い空間をベースに考えられるのが洋風のお家的だと言えます。
洋風な家のデザイン別種類
みなさんは「洋風な家」と聞くと、どのようなお家をイメージされるでしょうか。ここでは、洋風に仕上げられたお家の中でも特に人気のある「北欧」「南欧」「イタリアネイト」「スパニッシュ」について、それぞれデザインごとの特徴をご紹介します。
・北欧
フィンランド・スウェーデン・ノルウェーなどの、北ヨーロッパの家を模して建てられているのが北欧風の住宅です。北欧と言えば寒い冬が長く続いていくのが気候的特徴であるため、家の仕上がりは高気密・高断熱で暖かさを重視して建てられていることが多いと言えます。
また、経年変化による味わいの移りを楽しむために自然素材が用いられていたり、日照時間の短さを考慮して白い内装・照明を用いて部屋の印象を明るくする工夫が施されているのも北欧風住宅によくある特徴です。
・南欧
フランス南部・スペイン・イタリアなどの、地中海沿岸の家を模して建てられているのが南欧風の住宅です。この辺りの地域は夏の日差しが強いため、断熱性を重視した外観が大きな特徴として挙げられます。
また、色味としてはカラフルに仕上げられたものが多く、ビビットなブルーやオレンジ色など、大胆な色味が外壁に用いられている点も南欧風住宅の特徴です。
・イタリアネイト
イタリア北部を発祥とした建築様式のことを「イタリアネイト」と呼びます。パッと見で高級感・優美な雰囲気を感じられる建築様式で、洋風に仕上げられた別荘を思い浮かべていただけるとイメージに近いかもしれません。
デザイン的な特徴としては、石造りの外観や玄関・窓周りに施されるクラシカルな装飾が挙げられます。
・スパニッシュ
スペイン南部を発祥とした建築様式が「スパニッシュ」です。スペインからアメリカに持ち込まれ、アメリカの建築様式が掛け合わされて発展した歴史を持ちます。
晴天が多い地中海沿岸の気候に合うように、外壁を白く仕上げるのが大きな特徴です。また、素朴な白い壁とのコントラストを活かすように、赤茶色の瓦屋根が取り入れられているものが多いのも特徴の一つとして挙げられます。
・ブリティッシュ
ブリティッシュスタイルの住宅は、上品な雰囲気で歴史を感じさせる特徴を持っています。
レンガで作られた重厚な外壁は、まるで映画の中の洋館のような美しさです。内装は、モダンで落ち着いた雰囲気でありながら、アンティーク調の家具とも調和します。日本にいながら異国の地に住んでいるかのような贅沢な雰囲気が魅力です。
かわいい洋風な家に仕上げるためのポイント
それでは実際に、かわいい洋風な家を建てる際にこだわりたいポイントについて、4つの観点からご紹介させていただきます。ぜひ、取り入れられるものがないか探しながら見てみてください。
・自然素材を中心にする
洋風に仕上げられた多くの家が自然素材を活用しています。フローリングに用いる木材を「無垢材」にしたり、机・椅子等のインテリアを木製のものを中心にセレクトすることで、家全体があたたかみのある優しい雰囲気の出る空間になります。
一方で、ステンレスのような素材を取り入れると、人工的な印象を与えてクールかつスタイリッシュな仕上がりになるため注意が必要です。
・クロスで代用する
とはいえ、無垢材等の自然素材は高価なものも多く、取り入れるのが現実的ではないケースもあるでしょう。そのような場合は、クロスの活用をおすすめします。
クロスには様々な種類のものがあり、北欧風のものやスパニッシュなものなど、手軽に自分がイメージしているテイストを取り入れられる点も大きなメリットです。
・曲線を取り入れる
かわいらしい空間を演出するためには、家に配置されている物のカタチに気を配ることも大切です。具体的には、丸み・曲線が取り入れられている家具を選ぶことで、かわいらしい優しみのある空間に仕上がります。
ただ、全てで丸み・曲線があるものを選んでしまうと「子供っぽい」という印象に繋がってしまう可能性もあるため、それぞれの空間でワンポイント的に取り入れることを意識しましょう。
・タイルを活用する
また、タイルの活用も、かわいい洋風な内装に仕上げるためには有効的です。特にキッチンに取り入れられているケースが多く、長方形のサブウェイタイルや正方形のタイルをキッチンの壁の一部や、ワークスペースに貼ることで洋風な仕上がりに近づきます。
ファミリア施工事例! かわいい洋風に仕上げられたおうちの実例をご紹介します
ここでは茨城県つくば市で注文住宅を請け負う私たちファミリアが、実際に施工をした洋風さを感じられる実例についてご紹介します。
・あこがれのパリを詰め込んだおうち
こちらはパリのアパルトマンのようなイメージを形にしたお家です。パリ流の「土曜日は街に出て、日曜日は家族と家で過ごす」という生活を送りたいというご要望を持たれたご夫婦が建てられました。
実際にパリで過ごしていた際に使っていたものと似た雰囲気のキッチンに仕上げることで、ご夫婦がイメージされる「小さなパリ」を実現することができました。
・北欧インテリアを取り入れたおうち
こちらは北欧インテリアをお好きなご夫婦が建てられたお家です。リビングダイニングには北欧テイストによるグレー・黄色の椅子が置かれています。また、特にこだわられた点がリビングまで広がる土間空間。元来の目的としてはご主人の趣味であるピストンバイクのメンテナンスを行う空間として土間が設けられましたが、北欧インテリアに合いそうという理由から、リビングと土間空間を繋ぐことになりました。現在は、ご主人の趣味時間に限らず、お子さんが自由に遊ぶ場所としても土間は活用されているそうです。
・カントリー調のやさしいおうち
こちらはカントリー調がお好きな奥様のご希望によって、パイン材と白を揃えて建てられた平屋のお家です。子供同士の仲が良いため、どうせなら一緒にキッチンに立ってもらいたいとダイニングとキッチンの距離が近くなるように設計しました。
当初、キッチンのパイン材は強度の観点で少し不安を感じていたものの、キッチンを一番明るくしたい空間だと考えてパイン材に決定。今となっては経年変化による見た目の移り変わりも楽しみにしながら生活されています。
・スモーキーカラーのおうち
こちらは子育てが一段落した夫婦がご褒美に建てられたお家です。ゆったりとしたスローライフを楽しむために、スモーキーカラーの穏やかな空間として仕上げられました。
一番のお気に入り場所はキッチン。珍しいオリーブ色のキッチンで、パンを焼いたり、野菜のピクルス漬けを楽しんだりしているそうです。
「かわいい洋風のおうちを建てたい!」と検討中のお客様は、ファミリアへお問合せください
私たちファミリアはつくば市・土浦市・牛久市・水戸市を中心に茨城県で注文住宅の建築を請け負う工務店です。ナチュラルなおうち、モダンでスタイリッシュなおうち、あたたかみのあるおうちなど、幅広いお家を施工しています。また、「おしゃれな家は『高く』ない。」という理念のもと、ローコスト平屋住宅を提供しています。
もしご興味を抱いていただけましたら、ぜひご来場予約をお願いします。LOWコストHIGHセンス住宅のご提案をさせていただきます。