おうちが広く見えるためにできる天井デザインの工夫とは?実例を交えてご紹介します

おうちが広く見えるためにできる天井デザインの工夫とは? 茨城県で注文住宅を請け負うファミリが実例を交えてご紹介します

お家の内装をこだわろうと考えた際、家具等のインテリアやフローリングのデザインが重視されがちですが、天井のデザインも空間の印象に大きく関わる重要なポイントです。確かに部屋に入って、まずパッと目につくのは目線の高さに近いインテリアかもしれません。しかし、天井のデザインをこだわることで、空間全体のトーンが引き締まったり、逆にやわらかみのあるものになったりします。

そこで今回は、天井の種類や天井の機能的役割について、そして天井をおしゃれに見せるためのデザイン的ポイントについてご紹介します。新築を検討中の方、内装の天井にまでこだわりたい方はぜひ参考にしてみてください。

天井の種類

天井の種類

まずはじめに天井の種類についてご紹介します。天井にはいくつも種類がありますが、ここでは代表的な天井のタイプとして「直天井」「吊り天井」「勾配天井」の3種類について、それぞれの概要や特徴をご説明します。

・直天井

一般住宅における天井の中でも、直天井は吊り天井と並んで普及しているタイプです。上階の床裏や床スラブへ直接的に天井材を張ったり塗ったりすることで仕上げる天井のことを指します。

直天井は「梁・柱などの躯体が見える」「室内が広く見えやすくなる」「デザインの自由度が大きい」「コストが低い」等の特徴・メリットが挙げられる一方で、上階からの音が伝わりやすいというデメリットもあります。

・吊り天井

吊り天井とは構造物の天井裏から金属ボルトなどを使って格子状の枠組みを吊り下げ、その表面に石膏などで作られた天井ボードを取り付けたものです。天井裏に空間ができることによって、照明・空調・水回り等の設備を設置できるスペースが確保される特徴を持ちます。

そのため、体育館や展示会ホール等の大型施設では吊り天井が採用されているケースが多いです。しかし、吊り天井は2011年の東日本大震災の際に天井ボードが落下する事故が相次いで発生したことを契機に、新たな耐震性についての基準が設けられた「特定天井」として定められるようになりました。

・勾配天井

屋根の勾配に合わせて傾斜させた天井が「勾配天井」です。「傾斜天井」と呼ぶこともあります。一般的に天井は水平に作られることにより、天井裏・屋根裏と呼ばれるデッドスペースが生まれるものですが、勾配天井では天井裏を作らずに吹き抜けのようにするため、デッドスペースが発生しません。

勾配天井はその構造上、屋根の下にしか設置できないため、平屋や2階の寝室の天井で用いられることが多いです。平屋のリビングの天井に勾配天井を取り入れることで、空間全体が開放感のある印象に仕上がります。

関連記事:勾配天井とは?メリット・デメリットや後悔しないためのポイントを解説します

・折り上げ天井

天井の中央が周囲よりも一段高い位置に配置されているタイプが「折り上げ天井」です。天井に凹凸が生じることから、一般的な平天井よりも奥行きのある空間が作られます。

また、折り上げ天井では照明を活用することで立体感を演出することも可能です。主照明を一段高い位置に配置し、周辺には間接照明を散りばめることで、部屋の印象を大きく変えることができます。

天井が果たす建築的機能とは?

天井が果たす建築的機能とは?

天井に求められる建築的機能についてご紹介します。

・照明とのバランスを考える

天井を経済性・施工性の観点から考え、部屋全体を明るくするには大きなシーリングライトを部屋の中心に取り付けることが最も効果的・効率的です。とはいえ、部屋全体を明るくすることが本当に正解であるかを一度考えて見ることをおすすめします。部屋の隅々まで明かりが行き届くように設計することが容易になったことにより、現在は必要以上に明るいリビングが一般的になっています。

しかし、部屋全体にフラットな明かりを行き届かせるのではなく、適材適所で必要な明かりを確保するのも一つの方法です。そうすることで、照明に奥行き感が生まれ、自然な雰囲気にグッと近づきます。

天井に照らし合わせて考えてみると、例えば、照明等の人工的な設備は可能な限り天井面に見えないよう設置することで、天井への光の映り込みがグラデーションになって自然な雰囲気を表現できます。

・耐震安全性について考える

もう一点、天井に必要な機能面の観点から「耐震安全性」についても考える必要があります。

天井を張るということは、構造部材から吊り下げるということのため、地震の際に吊り下げられた部材は揺れてしまいます。そのため、天井は耐震安全性の観点ではないほうが良いということです。実際、1995年の阪神大震災、2011年の東日本大震災の際には吊り下げられた部材が落下するという事故が多発しました。

そのため、可能な限り耐震上で有利な構造を設計することをおすすめします。具体的には、部材を吊り下げる距離が短い天井にすることや、「耐震ブレース付天井」と呼ばれる天井そのものに耐震補強を施せる構造を検討しましょう。

天井をおしゃれに見せるデザイン的ポイント

天井をおしゃれに見せるデザイン的ポイント

それでは、天井をおしゃれに見せるためにこだわりたいポイントについてご紹介します。実際に家を建てた後からでも取り組める内容もありますので、ぜひ、照らし合わせながら参考にしてみてください。

・照明 / インテリアとのバランスを考える

天井を最大限おしゃれに見せるために欠かせないポイントが「統一感」です。例えば、家具や照明等のインテリアの色味や主張が強い場合は、天井のデザイン・トーンはできるだけシンプルなものにすることで落ち着いた空間に仕上げることができます。

また、低い天井の場合は視覚効果を応用することをおすすめします。具体的には、照明を目線より低い位置にまとめることで、天井に当てられた光の浮遊感が増し、落ち着いたトーンを演出できます。

・フローリングとの相性を考える

加えて、天井とフローリングの相性を考慮することで、空間全体を引き締めることができます。具体的には天井と床の材質を合わせることによって、水平方向への開放感を表現することが可能です。また、壁面をできるだけシンプルにすることで、全体的にバランスのとれた空間として仕上がります。

・素材にこだわる

素材の選択にも気を配るようにしましょう。例えば、壁と天井に同じ素材を使用するとシンプルな仕上がりになりますが、天井の素材にこだわることで部屋の印象は大きく変わります。天然素材を採用することで、部屋全体に温かみを加えることも可能です。

また、天井に隠された梁を露出してデザインに取り入れることもできます。勾配天井のように、屋根の傾斜をデザインとして取り入れると、部屋の印象が変わります。素材の持つ風合いや装飾を加えることで、華やかさや高級感をプラスすることができるようになるので検討してみてください。

ファミリア施工事例! 広い天井に仕上げたおうちについてご紹介

ここでは茨城県つくば市で注文住宅を請け負う私たちファミリアが、実際に施工をした広い天井のお家の実例についてご紹介します。

・勾配天井の平屋

勾配天井の平屋

こちらは室内の「明るさ」を重視するために、勾配天井を採用したお家です。子育てのことや老後のことを考える中で平屋を検討するようになりましたが、平屋の場合はいかに明るさを確保できるかが重要だと考えられていました。そして、その解決策として勾配天井が取り入れられました。

勾配天井をパイン材で組むことによって、空間を広く見せるだけでなく、明るい印象をリビングにもたらすことに成功しています。

・ロフト空間をリビングの天井に活用したおうち

ロフト空間をリビングの天井に活用したおうち

こちらは、ロフトとリビングを隣接する間取りにされたご家族の建てたお家です。このような間取りを採用することによって、ロフトの天井にリビングの天井を合わせることができるようになり、その分リビングの天井が高くなり、開放的な印象を与える空間となっています。

フローリングは無垢の木を活用し、天井のデザインはできるだけシンプルに。陽光が気持ちいいあたたかみのあるトーンに仕上がりました。

「広くておしゃな天井デザインのおうちを建てたい!」と検討中のお客様は、ファミリアへお問合せください

私たちファミリアはつくば市・土浦市・牛久市・水戸市を中心に茨城県で注文住宅の建築を請け負う工務店です。ナチュラルなおうち、モダンでスタイリッシュなおうち、あたたかみのあるおうちなど、幅広いお家を施工しています。また、「おしゃれな家は『高く』ない。」という理念のもと、ローコスト平屋住宅を提供しています。

もしご興味を抱いていただけましたら、ぜひご来場予約をお願いします。LOWコストHIGHセンス住宅のご提案をさせていただきます。

つくば市の注文住宅ならファミリア株式会社

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監修者

池田 恵子

ファミリア株式会社 取締役

略歴

  • アトリエファイ建築研究所
    (建設・現場監理に従事。)
  • 池田林業株式会社
    (設計・現場監理に従事。後に取締役に就任し現在に至る。)

資格