注文住宅で一軒家を建てる際、近年では広いリビングが好まれています。限られた土地面積・床面積がある中で、より多くの部屋を設けることよりも、家族間のコミュニケーションにおける中心地である「リビング」の広さを重視される方が多い印象です。
そこで今回は、広いリビングのメリットと注意点についてご紹介させていただきます。ぜひ、参考にしてみてください。
広いリビングが求められている理由
広いリビングが人気となっている背景には、新型コロナウイルスの感染拡大による影響も関係しています。
・おうち時間の増加
2020年以降は新型コロナウイルスの影響によって、仕事・学校・プライベートに関わらず「おうち時間」が増加しました。特に都市部の企業においてはテレワークの導入を一気に進めたところが多かったため、急な在宅勤務へのシフトにより自宅内での新たな仕事スペースが必要となり、それに伴って広いリビングへの需要も高まりました。
・ライフスタイルの変化
また、新型コロナウイルスの影響に関わらず、ライフスタイルの変化に伴うリビングの役割の変化も、広いリビングが求められるようになっている一因として挙げられます。例えば、これまでは子供部屋のスペースを設けて、勉強机・本棚などを用意するのが一般的でした。
しかし近年では「リビング学習」という学習スタイルが浸透しており、親の目が行き届きやすいリビングでの学習を好む家庭が増えてきているのです。そのため、子供部屋は学習スペースよりも寝室としての役割が多くを占めるようになり、以前よりも大きい面積が不要となった分、そのスペースがリビングに当てられるようになりました。
広いリビングのメリット
リビングを広くすることによって得られるメリットについてご紹介します。
・開放感がありのびのびできる空間を実現できる
広いリビングでまず得られる効果としては、開放感のある空間を実現できるという点が挙げられます。空間全体に奥行きや幅が出ることによって、圧迫感が出にくく、リラックスする空間として最適な仕上がりになります。例えば、ホテルのロビーなどはいつまでも座ってリラックスできるイメージがあるかと思いますが、あれも広い空間によるリラックス効果が影響している可能性が高いと思われます。
・高級感を演出できる
通常、広々としたリビングルームでは、吹き抜けやリビング階段、勾配天井などの要素が取り入れられることが多いです。立体的なデザインの要素が組み込まれた高い天井の空間は、印象的で上品な雰囲気を醸し出します。高級感のある素敵なリビングルームでくつろぐことは、日常の生活においても心のゆとりを生み出すことでしょう。
・部屋が明るくなる
リビングのスペースが大きくなると大きな窓を設置しやすくなるため、自然光を多く取り入れることによって部屋を明るくすることができます。また、大きな窓は部屋を明るくするだけでなく、空間を広く見せる視覚的な効果も期待できるため、前述したような開放感のある空間にも繋がります。
・動線がスムーズになる
リビングが広いと生活動線がスムーズになるというメリットもあります。というのも、住宅の間取りは基本的にリビングを中心に設計されていることが多いため、リビングが広くなることによって、キッチン・トイレ・お風呂・洗面所などへの通路幅が広くなり移動がスムーズになるからです。また、生活動線が整えられているお家では家族間のコミュニケーションがスムーズになると言われているため、そのような効果も期待することができます。
・ライフスタイルの変化に対応することができる
家族が増えたり、ペットを飼うことになったりといった、ライフスタイルの変化にも対応しやすいメリットが広いリビングにはあります。例えば、テーブル・ソファ等の大型家具の模様替えがあった際も、広さがあれば苦労が少なく済みます。
・来客に対応しやすい
広々としたリビングルームには、来客に対応しやすいというメリットもあります。収納スペースも作りやすいため生活感を隠しやすく、友人が急に来ても安心して通すことができます。
また、事前に可動式の仕切りドアを設置しておけば、来客時に客間を臨時で設けることも可能です。
広いリビングで後悔しやすい点と対策
広いリビングによるメリットを紹介しましたが、当然、広いからこそのデメリット・注意点もあります。
・夏は暑く冬は寒い
空間が広いほど冷房・暖房が効くまでに時間を要するため、広いリビングでは夏は暑く冬は寒く感じてしまう点に注意が必要です。また、広いリビングには大きめの窓を設置することが多いため、外気の影響が受けやすい点も考慮しておく必要があります。
そのため、壁や天井の断熱材や、窓サッシにこだわることを推奨します。断熱効果を高めると光熱費の節約にも繋がるため、ぜひ積極的に取り組みたいポイントです。
・他の部屋のスペースが狭くなる
限られた土地面積・床面積をリビングに当てる分、当然その他の部屋は狭くなります。どれだけリラックス空間であるリビングが広くなったとしても、生活に欠かせない洗面所や寝室などが狭くなってしまうとストレスのある暮らしになってしまうため対策を施したいものです。例えば、広いリビングに回廊としての役割も与えて、廊下のスペースを極力省略するような間取りにするのも一つの対策案となります。全体的なバランスを考えながら、広いリビングと無理のない他空間との両立ができる方法を検討するようにしましょう。
・掃除が面倒
広いリビングでは、片付けや掃除が大変だという注意点が挙げられます。リビングは家族と共有して過ごす場所であるため、散らかっているとリラックスして落ち着きつくことができません。しかし、リビングの広さに見合った収納がない場合は物が散らかってしまうことがあります。そのため、掃除の手間を減らすためにも、効率的で使い勝手の良い収納方法を考えることが大切です。
・外からの目線が気になる
広いリビングに大きな窓があると、家の内外が見渡しやすいという利点がありますが、一方でそれは外から見られやすいというデメリットも伴います。たとえ立っているときには気にならなくても、座っているときに向かいのマンションからの視線を気になるなんてこともあるため注意が必要です。
戸建ての場合は、フェンスや植栽などを使って目隠しを施すようにしましょう。
・広い空間に合う家具・家電の価格が高い
リビングが広くなると、その分、設置する冷蔵庫・エアコン・空気清浄機等の家電も大型化します。そのような大型の家電は価格が高いのはもちろんのこと、レイアウトが難しいという点も注意が必要です。サイズが大きいとその分目につきやすくなるため、空間に適したものを選ばないと浮いてしまいます。また、ホットカーペットなどを活用する場合は床面積が広いほど光熱費も高くなってしまうため、そのような運用面も事前に考慮しておく必要があります。
ファミリア施工事例!広いリビングの実例をご紹介します
ファミリアが実際に施工した「広いリビング」の実例についてご紹介します。
・天井が高い開放的なお家
まずご紹介するお家は、室内の「明るさ」を重視するために勾配天井を採用されました。というのも、子育てのことや今後の老後のことを踏まえてもともと平屋を検討されていましたが、一点、どのように明るさを確保するかが気になっている点でした。その解決策として、勾配天井を取り入れることで開放的な空間を実現。また、勾配天井をパイン材にすることによって、明るい印象をリビングにもたらすことが可能になりました。
関連記事:勾配天井とは?メリット・デメリットや後悔しないためのポイントを解説します
・木のハコをダイニングに設置したお家
こちらのお家ではダイニング空間を木のハコで囲むことで、個室のようなスペースに仕上げられました。一般的にダイニングはキッチンの横に配置されることが多いですが、ご主人が田舎の実家にある杉の木小屋からアイデアを得て、あえて個室的な空間として独立させました。
このダイニング空間を際立たせるため、リビングの内装はさっぱりとした仕上がりに。また、無垢材のフローリングに物を極力置かないようにすることで、広々とした空間を表現しています。
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私たちファミリアはつくば市・土浦市・牛久市・水戸市を中心に茨城県で注文住宅の建築を請け負う工務店です。ナチュラルなおうち、モダンでスタイリッシュなおうち、あたたかみのあるおうちなど、幅広いお家を施工しています。また、「おしゃれな家は『高く』ない。」という理念のもと、ローコスト平屋住宅を提供しています。
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