和室は日本らしい落ち着きがありますが、中にはあか抜けないイメージを持っている人もいるかもしれません。しかし、わずかな工夫で和室は上品でおしゃれな空間に変身します。コーディネートのポイントを押さえることで、他にはない独自の空間を作り上げることができるのです。
そこで今回は、和室の魅力やおしゃれな演出のアイデア、施工事例を紹介していきます。和室のポテンシャルを最大限に引き出して、素敵な空間を創り出すためにぜひ参考にしてください。
和室のメリット
住宅に和室を設けるメリットについていくつかご紹介します。
・柔軟に活用できる
和室はシンプルな空間であり、その特性からさまざまな場面で活用できます。ベッドを置かずに布団を敷くだけで来客時には客間として利用できるほか、畳の柔らかい床は子供の遊び場やお昼寝スペースに最適です。
また、夜だけ寝室として使用し、昼間は有効活用するというのも賢い選択肢です。洗濯物を畳む、アイロンをかけるなどの家事にも便利な空間として活用できます。その他、和室は落ち着いた雰囲気であり、作業に集中しやすいため、テレワークスペースとしてもおすすめです。
・落ち着ける空間
和室で使用される畳は「い草」の香りが特徴的で、この香りにはリラックス効果が期待されます。さらに、い草は調湿効果が高く、湿度の高い時には空気中の水分を吸収し、乾燥している時には水分を放出してくれます。そのため、快適な湿度を保つことが可能です。
また、畳は断熱効果が高く、床の冷えを和らげてくれるというメリットもあります。さらに、畳は色の反射率が50%程度であり、日本人が心地よく感じる明るさを提供しています。これらの特性により、和室は心身のリラックスや快適な空間作りに貢献してくれるのです。
・収納スペースが増える
和室の特徴的な収納スペースとして挙げられるのが、押入れです。押入れはクローゼットよりも奥行きが広く、うまく活用すればさまざまな物を整理整頓できます。例えば、突っ張り棒を設置すればハンガーを掛けることができ、衣装ケースを積み重ねて衣類を収納することも可能です。
さらに、和室を小上がりにすることで、床下にも収納スペースを確保することができます。広々とした収納スペースを有効活用することで、和室を美しく整頓した状態に保つことができるでしょう。
和室をおしゃれに仕上げるための3つのポイント
和室をおしゃれに仕上げるために取り入れたいポイントについていくつかご紹介します。
・畳と相性の良い緑を取り入れる
観葉植物を飾ることは手軽な方法であり、畳の上にイグサを使った和室との相性も良いため、幅広いスタイルで楽しむことができます。また、観葉植物はコーディネートの自由度が高く、フェイクグリーンでもおしゃれな雰囲気を演出しやすいので、何か物足りないと感じた時には、さりげないアクセントとして取り入れてみると良いでしょう。
グリーンをプラスすることで、古くてシンプルな和室でもオシャレな雰囲気に一新されるはずです。和室のインテリアに観葉植物を取り入れることで、空間に自然な彩りとリラックスした雰囲気を与えることができます。
・照明にこだわる
無計画に家具を配置してしまうと、部屋が狭く感じられる可能性があります。そこで、床下収納や押し入れなどの収納スペースを設けて、物を効果的に収納することが重要です。こうした対策を取ることで、部屋が整然とした状態を保ち、物を過剰に置きすぎないような環境を作り上げることができるようになります。
・隣室との繋がりを意識する
和室を作る際には、隣接するスペースとの調和を考慮することが重要です。例えば、和室がリビングと隣接している場合、和室とリビングを同時に見てみると、リビングがモダンやフレンチスタイルの要素を持っていることが多いかもしれません。従来の和室とリビングを並べると、雰囲気の違いが強調されてしまい、違和感を感じることがあります。
和室とリビングが隣り合う場合は、空間同士が自然に調和するよう工夫しましょう。例えば、和室に少しモダンな要素を取り入れることで、フローリングとの調和が生まれ、和洋のバランスが取れたスタイリッシュな和室になります。でまた、意図的に全く異なるテイストの和室を作ったり、和室を小上がりにして空間を分けたりすることでも、おしゃれな和室を演出できるでしょう。
関連記事:リビング横にレイアウトしたいおしゃれな「和室」の活用事例とは?
和室を設ける際の注意点
住宅に和室を設ける際は以下の点に注意しましょう。
・定期的なメンテナンスが求められる
和室を作る際には、畳、障子、ふすま、塗り壁などの定期的なメンテナンスが必要です。畳の場合、畳表はおよそ5年ごとに張り替える必要があります。畳一枚にかかる費用は材質によって異なり、数千円から20,000円まで幅広くあります。和室をつくる際には、畳の材質や張り替えの周期について確認することが重要です。
一方、フローリングのメンテナンスサイクルはおよそ20年ほどです。和室の方がメンテナンスサイクルが短く、維持コストが高くなることを理解しておくことが大切です。和室の素材やメンテナンスにかかる予算を考慮して、適切な選択を行いましょう。
・家具の跡がつきやすい
畳はフローリングの床に比べて柔らかいため、家具の重みで跡がつきやすいことがデメリットです。机やタンスなど重い家具を置く場合、上方向からの圧力でへこみ跡が残ります。また、家具の移動時に畳に傷がつくこともあるため注意しましょう。
家具によるへこみや傷を防ぐには、家具を置く場所を工夫したり重みが集中しにくい家具を選んだりすることも1つの方法です。家具と畳の間に敷くへこみ防止マットも販売されています。
・日焼けしやすい
一般的に、日当たりの良い物件は好まれますが、畳には日焼けしやすいという弱点があります。そのため、日当たりが強すぎる場合は注意が必要です。
日当たりの強い和室では、畳が太陽光線にさらされることで色褪せや劣化が進む可能性があります。畳を保護するためには、きちんと障子を閉めるなどの対策が必要です。ただし、対策が難しい場合は、日当たりの強すぎる和室を持つ物件は避けた方が良いかもしれません。
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