オープン外構とは?クローズ外構との違いやメリット・デメリットを解説します

オープン外構とは? クローズ外構との違いやメリット・デメリットを解説します

外構には「オープン外構」と「クローズ外構」、そしてその中間に位置する「セミクローズド外構」の選択肢があります。それぞれの外構スタイルには独自の特徴や利点があり、また個人のデザイン好みにも影響を与えます。

今回は、特に「オープン外構」の特性、利点、デメリットなどについて詳しく紹介します。外構の選択で迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。

オープン外構とは?

オープン外構とは?

オープン外構とは、住宅の敷地を塀やフェンスなどで囲まず、外部から見えるように計画された外構のことです。一戸建て住宅の敷地が狭い場合、塀やフェンスを取り付けることで使用可能なスペースが減少してしまうため、オープン外構が選択されることが多いです。

一方、敷地が広い物件では、敷地内に余裕があるため、塀やフェンスを設けるクローズド外構が選ばれることもあります。

・クローズ外構とは?

クローズ外構は、オープン外構とは対照的に、高い塀やフェンスを設置して、家の敷地を明確に区切るスタイルを指します。

通常、クローズ外構では敷地の入り口に門を設け、駐車エリアにはシャッターを設置することが一般的です。このスタイルの特徴は、外から家の敷地内を見ることが難しい点です。
塀やフェンスの代わりに、庭に高木を植えたり、木をフェンスの代わりに使用したりする場合もあります。

オープン外構のメリット

オープン外構のメリット

オープン外構を採用することによって以下のようなメリット・効果を得ることができます。

・のびのびとした開放感

オープン外構は、塀や囲いを設置しないため、開放感のある空間を作り出します。狭い敷地でも広々と感じさせることができるため、特に都心部に位置する一戸建てや、交通の多い道路に面している場所(駐車が難しい場所など)におすすめです。

敷地が狭いため、駐車エリア、玄関アプローチ、庭などのスペースを充分に確保できない場合、壁などで空間を仕切らずにオープンな外構を計画することで、スペースを効果的に活用できます。

・狭い敷地でも圧迫感が小さい

オープン外構の利点は、狭い敷地でも有効です。周りを囲むものがないため、コンパクトな住宅でも圧迫感を感じにくいでしょう。視界が開けているため、より広々と感じられ、奥行きのある空間を演出できます。

コンパクトな住宅では窓の数に制限があることがあります。特に縦や横に長い形状の家では、奥の部分が光に乏しいことがありますが、オープン外構を採用することで、外からの光を最大限に取り入れられます。

・費用への負担が少ない

オープン外構の場合、外構にかかる費用が少ないため、住宅の販売価格がクローズド外構の物件よりもリーズナブルです。

さらに、購入後の外構の維持管理費用もかからないため、オープン外構は家計にもやさしい選択肢だと言えます。

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オープン外構のデメリット

一方、オープン外構には以下のようなデメリット・注意点もあります。

・プライバシーの確保が難しい

視線を遮るものがないため、道路や近隣からの視線が容易に届き、プライバシーを保つ対策が必要です。特に浴室は外から見えにくい位置に配置する必要があります。また、近隣とのコミュニケーションがしやすい一方で、周囲の視線に気を使うこともあるかもしれません。

リビングなど日常の過ごし場所も、外部からの視線を考慮して配置すると、リラックスした雰囲気を楽しめるでしょう。オープン外構を計画する際は、プライバシーを確保できる対策が欠かせません。

・防犯面に不安が残る

オープン外構の場合、敷地内への容易な侵入が懸念されることがあり、セキュリティ面での不安が残ります。

とはいえ、最近では警備会社と契約して防犯カメラを設置することも可能で、このような対策によりセキュリティを強化することができます。また、オープン外構は一般的に人目につきやすく、敷地内に死角が少ないため、ある意味で侵入を防ぎやすいとも考えられます。

・子どもの飛び出しに注意が必要

道路との境に障害物が全くない状態では、お子様がボールなどを追いかけて道路に飛び出す危険性が考えられます。同様に、ペットが外に出ないようにしっかり管理することも大切です。特に交通量の多い立地では、慎重な検討が必要でしょう。

後悔しない素敵なオープン外構をつくるためのポイント

後悔しない素敵なオープン外構をつくるためのポイント

オープン外構のメリット・デメリットについて紹介しました。続いて、これらの両面を踏まえたうえで、後悔しないおしゃれで素敵なオープン外構をつくるために意識しておきたいポイントについて解説します。

・玄関アプローチのデザインにこだわる

訪問者が最初に目にする玄関アプローチは、外構の中でも家の印象を決定づける非常に重要な要素です。このアプローチには、敷石、レンガ、枕木、人工芝などさまざまな色と素材があり、建物と調和するものを選ぶことで、全体的な一体感が生まれます。

また、人々が歩く場所であるため、歩きやすさや滑りにくさなどの実用性にも注意を払うことが重要です。

・家との統一感を意識する

前述した通り、外構と家の統一感は印象を与えるうえで非常に重要な要素です。

家の外観に調和するように、門や門柱に同じ色調を採用することで、一体感のある外構を実現できます。また、外構の中で面積の小さい部分、例えば玄関ポストなどに差し色を取り入れると、外構がより洗練された印象になるでしょう。

・参考例を収集したうえで工務店・ハウスメーカーに要望を伝える

工務店やハウスメーカーに自分の好みを正確に伝えるためには、雑誌やインターネットから気に入った外構の写真を集めて提示することが重要です。その際、自分の家の雰囲気や広さとは異なる写真であっても問題ありません。予算が心配な施工例であっても、まずは気に入ったものを集めましょう。

プランナーはそれらの写真からあなたのイメージを理解し、予算内で理想の外構や庭を実現するためのアドバイスを提供してくれるでしょう。

「セミクローズ外構」という選択肢

「セミクローズ外構」という選択肢

セキュリティやプライバシーの懸念がある場合、オープン外構とクローズ外構の中間に位置するセミクローズ外構を選択するのもおすすめです。セミクローズ外構は、敷地を完全に囲むクローズ外構と、一切の囲いを持たないオープン外構の中間的なアプローチ。具体的には、特にプライバシーやセキュリティを確保したい場所に塀やフェンスを設置することが考えられます。特に、子供が道路に飛び出すのを防ぐために、道路と敷地の間にポールチェーンやピケットフェンスを設けることが効果的です。これにより、開放感を損なわずに敷地と道路を区別し、不要な出入りを防ぐことができます。

また、近道のために敷地内に侵入する利用者を抑制するために、敷地内と道路の間でデザインや素材を変えるなどの工夫も可能です。敷地が私有地であることを視覚的にアピールすることで、侵入を防ぎやすくなります。

「素敵なオープン外構のある家を建てたい!」と検討中のお客様は、ファミリアへお問い合わせください

私たちファミリアはつくば市・土浦市・牛久市・水戸市を中心に茨城県で注文住宅の建築を請け負う工務店です。ナチュラルなおうち、モダンでスタイリッシュなおうち、あたたかみのあるおうちなど、幅広いお家を施工しています。また、「おしゃれな家は『高く』ない。」という理念のもと、ローコスト平屋住宅を提供しています。

もしご興味を抱いていただけましたら、ぜひご来場予約をお願いします。LOWコストHIGHセンス住宅のご提案をさせていただきます。

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監修者

池田 恵子

ファミリア株式会社 取締役

略歴

  • アトリエファイ建築研究所
    (建設・現場監理に従事。)
  • 池田林業株式会社
    (設計・現場監理に従事。後に取締役に就任し現在に至る。)

資格