玄関に吹き抜けを設けるのはあり?メリット・デメリットと対策方法を解説します

玄関に吹き抜けを設けるのはあり? メリット・デメリットと対策方法を解説します

おしゃれな海外の住宅や高級な住まいでよく見られる、開放感溢れる吹き抜け階段。これは洋風の住まいだけでなく、和モダンな新築を考えている方にも注目されているデザインです。明るく広々としたリビングや玄関を実現するために、限られたスペースを広く見せたり、機能性とデザイン性に富んだ間取りアイデアが人気です。

今回は、おしゃれな吹き抜け玄関のメリット・デメリット、そして実用性も兼ね備えたスタイリッシュな仕上げ方に焦点を当て、是非取り入れたいアイデアについてご紹介します。

玄関に吹き抜けを取り入れるメリット

玄関に吹き抜けを取り入れるメリット

玄関に吹き抜けを設けることで得られるメリット・効果についてご紹介します。

・玄関を開けた瞬間の開放感

吹き抜けを設ける最も大きな利点は、「開放感」を感じることができるという点です。天井が高くなることによって、玄関を開けた瞬間に広々とした空間が広がる印象があります。ただし、この開放感を最大限に引き出すためには、玄関を広く配置し、周囲を壁で取り囲まないようにすることが重要です。

・玄関が明るくなる

「高窓や天窓」は吹き抜けならではの特徴です。高い位置や天井に配置された窓は、通常の窓に比べて光をより効果的に取り込み、北側の玄関でも十分な明るさを確保できます。白い壁紙を使用すれば、光が反射して更に明るく、気分の良い玄関になるでしょう。

・換気がしやすくなる

高い位置に窓を配置することで、「換気が効率的に行える」という利点もあります。温かい空気は軽いため、上昇する性質を利用して換気を促進します。玄関は通気が制限されがちで、靴の臭いが気になることがありますが、換気量を増やすことで臭いやカビの発生を抑えることができます。

夏季にはリビングやダイニングから玄関まで窓を開けることで、家全体の換気を増やし、体感温度を下げることができます。窓が高い位置にあるため、防犯を考慮しながらも換気が可能です。

・デザイン性が高まる

スケルトン階段やペンダントライト、整然としたシューズクローゼットなどを組み合わせることで、デザイン性の高い玄関が完成します。家に足を踏み入れた瞬間、家主の独自のこだわりが感じられ、洗練された空間を楽しむことができるでしょう。

玄関に吹き抜けを取り入れるデメリット

玄関に吹き抜けを取り入れるデメリット

一方、玄関に吹き抜けを設けることによるデメリット・注意点には以下のようなことが挙げられます。

・寒くなりやすい

夏季には上昇気流が涼しさと爽やかな空気をもたらしますが、冬季には「温まった空気を奪ってしまう」傾向があります。そのため、吹き抜けを玄関に設ける際には、建物全体の断熱性を向上させると同時に、玄関の断熱性にも注意を払う必要があります。

さらに、天井近くに滞留した暖かい空気を効果的にかき混ぜるためには、シーリングファンやサーキュレーターの設置が有益です。安心のためには、サーキュレーターの設置場所とコンセントの用意も事前に検討しておくと良いでしょう。

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・照明の交換が難しい

「照明の交換が難しい」というのも欠点の一つです。吹き抜けの中や天井に設置された照明は手が届きにくく、脚の長いはしごが必要です。そのため、照明を交換する際には専門業者を呼ぶ必要があり、それには時間と費用がかかります。

ただし、このデメリットはLED照明の登場によって軽減されています。LED照明は寿命が10年から20年と長いため、他の修理やリフォームの際に同時に照明を取り替えることで、費用や手間を大幅に削減できます。点灯時間や設置場所によって異なりますが、LED照明は取り替えの頻度を減らす上で有益です。

・上階のスペースが減る

吹き抜けを導入することで、縦の空間が連結される反面、不可避的に上階のスペースが減少します。玄関のデザインに重点を置くあまり、住居スペースが圧迫され、逆に快適な生活を阻害しかねません。将来的な視点で、「将来的に部屋の数を増やす必要があるか」「必要な空間は収納を含めて十分か」などを考慮した上で、吹き抜けの導入を検討することが肝要です。子供の成長や両親との同居など、将来の展望も検討に入れると良いでしょう。

デメリットへの対策方法

玄関を吹き抜けにする際にはさまざまなデメリットが考えられますが、これらに対処する方法も存在します。例えば、冬の寒さを和らげる手段として、玄関周りの壁に断熱材を取り入れて保温効果を向上させることが有効です。高天井にダウンライトを設置する場合は、電球の交換が煩わしいことがありますが、ブランケットライトやペンダントライトを選択することで、電球の交換や掃除を業者に頼まずに行うことができます。LED対応の照明を使用すると電球の寿命が長く、交換頻度を減らすことができます。

また、シャンデリアは見栄えが豪華である一方で、掃除が煩わしく、ほこりがたまりやすく、窓からの自然光の届きにくさがあります。シンプルなブランケットライトやダウンライトの方が手入れが簡便で、自然光を妨げにくいです。
さらに、開放感を追求する一方で、玄関から2階のプライベート空間が見渡せる構造になることはセキュリティ上の問題が生じる可能性があります。解放感を保ちつつも、訪問客によってプライベート空間が見えにくい工夫が必要です。

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私たちファミリアはつくば市・土浦市・牛久市・水戸市を中心に茨城県で注文住宅の建築を請け負う工務店です。ナチュラルなおうち、モダンでスタイリッシュなおうち、あたたかみのあるおうちなど、幅広いお家を施工しています。また、「おしゃれな家は『高く』ない。」という理念のもと、ローコスト平屋住宅を提供しています。

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監修者

池田 恵子

ファミリア株式会社 取締役

略歴

  • アトリエファイ建築研究所
    (建設・現場監理に従事。)
  • 池田林業株式会社
    (設計・現場監理に従事。後に取締役に就任し現在に至る。)

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