注文住宅の内装の決め方とおしゃれに仕上げるポイントも解説

注文住宅を建てるにあたって、内装をどのようにデザインするか多くの人が頭を抱えます。内装はマイホームの雰囲気を左右する要素の一つです。せっかく注文住宅を建てるなら、おしゃれで居心地のよい内装を手がけましょう。

今回は、注文住宅の内装の決め方やおしゃれに見せるポイント、注意点を紹介します。内装はコストがかかるので、費用を抑えるコツもぜひ参考にしてください。

つくば市の注文住宅ならローコスト・ハイセンスな工務店ファミリア

注文住宅の内装は何を決めるの?

注文住宅の内装では、決めるべき箇所がたくさんあります。

  • ・内装
  • ・壁や天井
  • ・建具
  • ・照明
  • ・設計のデサイン
  • ・細かな部分

内装の打ち合わせでどの箇所を決めなければならないのか、ここで押さえていきましょう。

床材

床材は空間のイメージを左右する重要な内装です。木目の床であっても、素材が無垢材や合板、クッションフロアかによって肌触りや印象は大きく異なります。そのため床材は、デザインにこだわることも大切ですが、使用場所によって適切な素材を選ぶことも重要です。

例えばキッチンや脱衣所などの水まわりは、床が水で濡れることがあります。水まわりに無垢フローリングを敷くと腐食しやすくなり、メンテナンスコストがかかります。イメージする空間にどのような床材が合うか考えて、最適なカラーや素材を選びましょう。

壁や天井

空間面積の大部分を占める壁や天井は、デザインや材質にこだわりたいものです。定番のビニールクロスや自然素材の塗り壁、板張りなど、さまざまな素材の中から選ぶ必要があります。全室同じ壁紙にするのも一案ですが、おしゃれさや快適さを高めるなら色や素材は慎重に選びましょう。

例えば壁一面だけ素材を変えれば、空間のアクセントになって引き締まります。自然素材を取り入れれば調湿効果が得られて、ペットや子ども、高齢者にとって過ごしやすい空間に仕上がります。デザイン性を意識するのはもちろん、使用場所によって適切な色や素材を決めていきましょう。

建具

玄関ドアや室内ドア、クローゼットのドアなどの建具も内装の打ち合わせで決めていきます。注文住宅なら自由に建具のメーカーや色、サイズなども決められるので、自分好みの建具を取り入れられるのが嬉しいポイントです。もし既製品で好みの建具がなかった場合は、造作を選ぶこともできます。

建具の色選びで失敗を避けるには、床や壁の色に合わせることです。床の色に合わせれば、空間に統一感が生まれてすっきりします。壁の色に合わせると空間を広く感じられ、のびのびとした暮らしが送れるでしょう。

照明

照明は内装の魅力を引き出す大切な設備です。空間全体を照らすシーリングライトやポイントで照らすスポットライトなど、照明にもさまざまな種類があります。照明のタイプや形状によって与える印象が異なるので、デザインはじっくり考えましょう。

また、照明ライトの色にも注目します。勉強や仕事をする空間には、白系のライトがおすすめです。手元がよく見える色なので、集中して作業に取り組めます。リラックスしたいリビングや寝室には、オレンジ色がよいでしょう。落ち着く空間になるだけではなく、ラグジュアリーな雰囲気も演出できます。

設計のデザイン

注文住宅の大きな魅力は、なんといっても自由に設計のデザインができることです。水まわりの設備から間取りまですべてデザインします。基本的に設備は既製品を取り入れることが多いですが、造作洗面台や造作収納などを依頼するのも可能です。既製品で好きなデザインがない場合は、造作も検討してみるとよいでしょう。

また、イメージを伝えるといくつかパターンを提案してくる場合もあるので、1から考えるのが難しい場合は建築士や設計士にお願いしてみるのも一案です。

細かな部分

これまで紹介した内装以外にも、巾木やドア枠、スイッチなど細かな部分も決めなければなりません。他の内装と違って規模は小さいですが、色や素材選びに失敗すると空間に違和感が生まれます。

こだわって選んだ床材や壁材に馴染ませるためにも、細かい部分までしっかり打ち合わせをしましょう。デザイン選びに悩んだら設計士や建築士にアドバイスを求めるのも手段の一つです。3Dパースやシミュレーションがあれば積極的に活用していきましょう。

注文住宅の内容の決め方

注文住宅で決めるべき内装がわかったものの、実際にどのように決めればいいのかわからないものです。内装を決める際は、以下の4つのポイントを意識してみましょう。

  1. ①施工事例を見て好みのテイストを見つける
  2. ②暮らしのイメージをつける
  3. ③色味や素材感を確認する
  4. ④カラーや建材のグレードを決める

それぞれの内容を解説します。

①施工事例を見て好みのテイストを見つける

まずはどのような内装が好きなのか知るために、施工事例を見て印象に残るインテリアテイストを見つけましょう。例えば、白と木目を多用したテイストが好きな場合は、ナチュラルテイストや北欧テイストを意識して内装を選ぶとよいでしょう。ヴィンテージ家具を置きたいと考えている場合は、ミッドセンチュリーやインダストリアルが合うかもしれません。

インテリアのテイストが決まればスムーズに内装が選べるので、まずはイメージをまとめましょう。施工事例はホームページをチェックする以外にも、雑誌やSNSの活用がおすすめです。

関連記事:家の内装をナチュラルテイストに仕上げるためのポイントとは?事例と併せてご紹介

②暮らしのイメージをつける

マイホームでどのような暮らしをしていくかによって、内装の雰囲気は変わってきます。家族の中で意見が分かれている場合は、しっかり話し合って大まかな方向性を決めることが大切です。いつまでも意見が分かれたままだと内装の打ち合わせが進まず、最終的に焦って決めることになるかもしれません。

リビングダイニングは家族が集う場所なので、なるべく家族みんなの意見を取り入れたいところです。寝室や子ども部屋、クローゼットなどの内装はメインで使う人の好みを取り入れてもよいでしょう。

③色味や素材感を確認する

内装を決める際は、色味や素材感を確認することが大切です。カタログのような印刷紙だけでは、実際の色味や肌触りはわかりません。内装材のサンプルを活用することでイメージが具体的になり、仕上がりとのギャップが減って満足度を高められます。

サンプルを確認する際は、実際の部屋の明るさで見るのがおすすめです。白系とオレンジ系の照明のもとで見るサンプルは、雰囲気が全然異なります。光の入り具合によっても内装材の表情は変わるので、さまざまな角度からチェックしましょう。

④カラーや建材のグレードを決める

最後に選んだインテリアテイストに合わせて、建材のカラーやグレードを具体的に決めていきます。カラーを決めていく順番に正解はありませんが、面積が広い床や壁から進めていくとよいでしょう。面積が広い内装がある程度決まったら、室内ドアや照明などのデザインを決めていきます。

内装全体を決められたら、トータルバランスを見てみましょう。悪目立ちしている箇所や馴染まない箇所があればリストアップして、もう一度考え直します。細かい部分は後から調整できるので、まずは面積が広い部分から決めていくのがポイントです。

注文住宅の内装をおしゃれにするポイント

ただ内装を決めるだけでは物足りなさを感じるかもしれません。せっかく注文住宅を建てるなら、おしゃれに見えるようにデザインしましょう。ぜひ以下のポイントを参考にしてください。

  1. ①配色パターンを意識する
  2. ②照明の色を考える
  3. ③面積効果を把握する
  4. ④アクセントをつける
  5. ⑤全体のバランスを考える
  6. ⑥デザインの専門家がいる業者を選ぶ

それぞれの内容を解説します。

ポイント①配色パターンを意識する

内装のおしゃれさを決めるのはカラーといっても過言ではありません。色数が多くなるとごちゃごちゃした印象になり、かえっておしゃれさが損なわれてしまう場合があります。内装の色を決める際は、配色パターンを意識してみましょう。主な配色パターンは以下の3つです。

  • ・同系色
  • ・類似色
  • ・反対色

上記の配色パターンを意識すれば、失敗のない内装に仕上がりやすくなります。個性を出したい場合は基本の配色パターンをベースにして、色を足していきましょう。

ポイント②照明の色を考える

照明はおしゃれな空間を演出するのに欠かせない設備の一つです。とくに照明の色によって与える印象は異なるので、それぞれの色がもたらす効果を確認しておきましょう。

  • ・昼白色:白っぽくて清潔感のある明るい色
  • ・温白色:昼白色と電球色の間の色
  • ・電球色:オレンジ系の落ち着く色

例えば、落ち着いて過ごしたい寝室やリビングは電球色を採用、料理や勉強に集中したいキッチンや子ども部屋は昼白色を用いるなど、使用用途に合わせると失敗のない照明選びができます。

ポイント③面積効果を把握する

注文住宅の内装を決める際は、あらかじめ面積効果を把握することも大切です。面積効果とは、明るい色は実際よりも明るく見えて、暗い色はより暗く見える錯覚のことです。面積の広さによって家の見え方は変化します。そのためリビングとトイレに同じ壁紙を使っても、異なる壁紙を使っているように見えるのです。

多くの場合、内装材を決めるときは小さなサンプルを活用します。実際の色や質感を確認できますが、小さなサンプルだけでは面積効果をチェックできません。仕上がりにギャップが生まれないようにするためにも、モデルハウスやショールームなどで大きなサンプルや実際の仕上がりを確認するのがおすすめです。

ポイント④アクセントをつける

空間にアクセントをつけると、メリハリが生まれておしゃれな内装になります。よくある手法としては、壁一面だけ色や柄を変えることです。例えば壁一面だけターコイズブルーにすると、カリフォルニアスタイルを感じられます。板張りを採用すれば、モダンな雰囲気を演出できるでしょう。

またカーテンやラグ、ソファに差し色をプラスする方法もあります。シンプルな空間も素敵ですが、物足りなさを感じたらアクセントを加えてみましょう。

ポイント⑤全体のバランスを考える

内装をおしゃれに見せるなら、空間全体のバランスに配慮することも大切です。床材や壁材などにこだわるあまり巾木や見切り材を適当に決めてしまうと、違和感のある内装に仕上がりかねません。細かい部分のデザインに気を配ることで、どの角度から見てもおしゃれな内装になります。

また空間が狭いと感じる場合は、間仕切りが多かったり床面積が小さかったりするのが原因かもしれません。なるべく間仕切りをなくして勾配天井や折り上げ天井にすれば、実際の広さよりも開放感を得られるでしょう。

ポイント⑥デザインの専門家がいる業者を選ぶ

注文住宅を建てる業者の中には、インテリアコーディネーターやインテリアデザイナーなどの資格を持つ人財がいます。デザインに精通した業者に依頼すればイメージがまとまっていなくても、思い描くデザインをプランニングしてくれます。

さらに専門性の高い提案も受けられるので、ワンランク上の内装も目指せるでしょう。高級感や個性的なデザインなどの演出は意外と難しいものですが、専門家がいれば想像以上の内装に仕上がる可能性が高くなります。

注文住宅の内装を考える際の注意点

注文住宅の内装を考える際は、注意点にも目を向けましょう。

  1. ①実用性を考える
  2. ②サンプルはきちんと実物を見る
  3. ③即決せずに考える

ここでは、注意点の内容を解説します。

注意点①実用性を考える

注文住宅の内装を決める際は、実用性を考えることも大切です。開放感を求めるあまり必要以上に壁や柱をなくすと、耐震性が下がります。キッチン空間は、建築基準法の内装制限も視野に入れて選ばなければなりません。

おしゃれな内装は気分が上がりますが、耐熱性や耐震性が低いと建物の存続が不安になります。間取りも家事動線や生活動線を意識すれば、使い勝手のよさがアップします。

デザイン性だけではなく、住宅の性能にも目を向けて実用性の高い内装を考えましょう。

注意点②サンプルはきちんと実物を見る

雑誌やSNSで内装のイメージを掴んだら、実際にサンプルを確認しましょう。雑誌やSNSに載っている内装はあくまでもイメージ画像のため、室内の広さや光の具合などで見え方は大きく変わるものです。実物を確認しないまま内装を決めてしまうと、施工後に「イメージと違う」と後悔するかもしれません。

ただし、小さなサンプルでは実際に施工した後の雰囲気が掴みにくい場合があります。とくに床材や壁紙の色味はサンプルだけで判断するのは難しいものです。ショールームや展示場などが近くにある場合は、実際に足を運んでみるのもよいでしょう。

注意点③即決せずに考える

内装と一口にいっても、決めるべき箇所はたくさんあります。考えているうちに「こっちの建具がいいかも」「壁紙はこの柄がいいな」など、コロコロ変わることも少なくありません。内装はお家全体のバランスを考えて選ぶことで、統一感のあるおしゃれな空間になります。

後悔しない仕上がりにならないためにも、内装はじっくり考えましょう。気になる内装には付箋を貼ったりメモしたりして、目に見える形でリストアップするのがポイントです。いろいろ見比べたり組み合わせたりしながら、最適な内装を1つずつ決めていきましょう。

注文住宅の内装の費用を抑えるコツ

注文住宅の内装決めには、かなりの費用がかかります。さまざまなサンプルを見ているとグレードが上がり、予算オーバーになることも少なくありません。予算に限りがある場合は、ここで紹介する費用を抑えるコツを意識しましょう。

コツ①費用をかける部屋を限定する

できることなら全部屋の内装に力を入れたいところですが、そうすると予算オーバーになるかもしれません。しかし、費用をかける部屋を限定すれば、こだわりを取り入れつつ費用を抑えられます。

費用をかける部屋の候補として一つ挙げると、家族や来客と過ごす時間が長いリビングダイニングです。過ごす時間が長い空間の内装をワンランクアップさせれば、きっとお気に入りの空間になるでしょう。

水まわりの床にはクッションフロアを採用したり各部屋の床を合板フローリングにしたりして、費用を抑えられるようにプランニングすることも大切です。

コツ②シンプルな間取りにする

間仕切りを多くすれば各部屋を分けて考えやすくなりますが、材料費や施工費がかかります。圧迫感も出やすくなるため、特別な理由がない場合はシンプルな間取りを心がけましょう。

例えば、リビングダイニングの間仕切りをなくせば、開放感溢れる空間になります。壁や柱も必然的に少なくできるので、無理なく費用を抑えられます。

家の中をぐるぐる回れるように回遊性を持たせた間取りにすると、廊下を減らしたり扉をなくしたりできて、さらに費用の節約につながるでしょう。

執筆者からのコメント

注文住宅を建てる大きなメリットは、内装を自由に決められることです。床材の色や間取りの形、設備のグレードなどを1から選べます。細かい部分まで決めなければならないので大変な道のりにはなりますが、唯一無二のマイホームになるはずです。ぜひ家族みんなの「好き」を取り入れて、居心地のよい内装をデザインしましょう。

つくば市の注文住宅ならファミリア株式会社

カテゴリー: 住宅について, インテリア パーマリンク

監修者

池田 恵子

ファミリア株式会社 取締役

略歴

  • アトリエファイ建築研究所
    (建設・現場監理に従事。)
  • 池田林業株式会社
    (設計・現場監理に従事。後に取締役に就任し現在に至る。)

資格