注文住宅の間取りの決め方とは?決めるときのポイントも解説

注文住宅をプランニングするにあたって、最も頭を悩ませるのが「間取り」です。水回りをどこに配置するか、開放感を出すためにどのようなリビングにするかなど、考えるべきことがたくさんあります。間取りは住み始めてから簡単に変えられるものではないので、設計の段階で後悔のないようにしておきたいところです。

今回は、注文住宅の間取りの決め方について詳しく解説します。失敗しがちな点も例に挙げて説明するので、ぜひ間取りづくりに役立ててください。

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注文住宅の間取りの決め方

まずは、注文住宅の間取りの決め方を見ていきましょう。主に決めるべき内容は、以下の5つです。

  • ・必要な部屋数を考える
  • ・延べ床面積を決める
  • ・住宅の形状を決める
  • ・事例を見てイメージを固める
  • ・間取りの設計を決める

それぞれの内容を解説します。

ステップ①必要な部屋数を考える

間取りを決めるときは、まず必要な部屋数を考えましょう。例えば夫婦2人なら、LDK+寝室の1LDKやLDK+寝室+書斎の2LDKが適しています。子どもがいる家族3人なら、個室が2つ以上ある2LDKや3LDKにしたほうが余裕のある暮らしを送れるでしょう。

近年は子ども部屋を設けない家庭も増えているため、個室を趣味部屋や書斎にすることも可能です。子どものワークスペースはリビングの一角につくったり中二階につくったりすれば、家族の気配を感じながら勉強や作業ができます。必要な部屋数は家族によって異なるので、話し合ってベストな数を決めましょう。

ステップ②延床面積を決める

間取りを考える際は、延床面積を決めないと始まりません。価格にも関係してくるため、希望の延床面積を考えましょう。延床面積が決まると自然と部屋数が定まってくるので、間取りも考えやすくなります。

延床面積を決めるときの参考になるように、以下に各世帯人数の平均延床面積をまとめました。

世帯人数 延床面積
1人 約12〜16坪(40〜50㎡)
2人 約16〜22坪(55〜75㎡)
3人 約19〜30坪(65〜100㎡)
4人 約25〜37坪(85〜125㎡)

参照:国土交通省「住生活基本計画(全国計画)における誘導居住面積水準及び最低居住面積水準」

ステップ③住宅の形状を決める

延床面積が決まったら、次は住宅の形状を考えていきましょう。住宅の形状によって外観の印象が変わるのはもちろん、生活動線や設備の配置なども異なってきます。費用を抑えることを視野に入れるのであれば、なるべく凹凸のないシンプルな間取りがおすすめです。

シンプルな間取りにすればパターンも考えやすくなって、家族の希望も取り入れやすくなります。回遊性も高めやすくなるので、間取り決めに悩んだときはシンプルな形状を検討してみましょう。

ステップ④事例を見てイメージを固める

1から間取りを考えるのは難しいものです。そこで、まずはハウスメーカーや工務店が掲載している施工事例をチェックしてみましょう。施行事例のなかには間取りがあるのはもちろん、外装や内装、設備のデザインなどもチェックできます。全体のイメージを見ながら間取りを考えられるので、理想に近い住まいを手がけられるでしょう。

数多くの施工事例を出している住宅会社なら、家族それぞれの好みが見つかりやすくなります。また、施工事例を見ているうちに気になるインテリアテイストや住宅会社が定まってきた際は、実際に住宅展示場やモデルハウスに行ってみるのも手段の一つです。

ステップ⑤間取りの設計を依頼する

間取りの形やこだわりポイントは、言葉だけではわかりません。誰が見てもどのような間取りなのかわかるためにも、きちんとした間取り設計を用意するとよいでしょう。ラフ書きの間取りもいいですが、ブラッシュアップするためにも専門的な間取り設計をおすすめします。

注文住宅を建てる住宅会社の多くは、契約前でも料金を払うことで現段階の間取りを設計してくれる場合があります。住宅会社によって図面の修正回数は異なりますが、希望を反映してくれることもあるので相談してみましょう。

注文住宅の間取りで最初に決めるべきこと

注文住宅の間取りで最初に決めるべき内容は、以下の3つです。

  • ・玄関の方角
  • ・水回りの場所
  • ・リビング階段

それぞれの間取りを決めるときのポイントを解説していきます。

①玄関の方角

玄関の方角を意識せずに決める人もきっといるでしょう。とくに決まりはありませんが、方角によってメリット・デメリットは存在します。

玄関の方角 メリット デメリット
朝日が入りやすい 夏場の朝は日差しで暑くなりやすい
西 他の方角に居住スペースを確保できる 西日の暑さの影響で、玄関ドアが劣化しやすい
一日中日当たりがよい 夏場は一日中暑くなる
暑くなりにくい 湿気が溜まりやすい

住み始めてから玄関の位置を後悔しないようにするためにも、上記の内容を参考にしてください。

②水回りの場所

水回りの場所決めも重要です。リビングに隣接させると家事効率がアップし、玄関近くに設ければ帰宅後や身支度の動線がスムーズになります。水回りの配置を決めるときは、生活動線を意識するのがポイントです。

③リビング階段

階段をリビングに設けるか廊下に設けるか決めることも大切です。リビングに階段を設けると開放感が生まれるだけではなく、インテリアの一部になります。廊下に設けるとリビングの冷暖房が2階に逃げにくくなるので、電気代節約につながります。

注文住宅の間取りを考えるときに起こりがちな失敗

じっくり考えて決めた間取りであっても、住み始めてから失敗したと感じる場面も出てくるかもしれません。少しでも失敗を避けるためにも、起こりがちな失敗例を見ておきましょう。

  • ・水回りが混み合う
  • ・西日が当たりすぎる
  • ・風通しが悪い
  • ・家に人が来ると家族の居場所がなくなる

それぞれの例を詳しく解説します。

例①水回りが混み合う

水回りを1箇所にまとめると、家事動線がコンパクトになったり調理中に洗濯物を回したりできるのがメリットです。しかし、朝の身支度時に家族みんなが洗面台を使ったりトイレが順番待ちになったりすることも少なくありません。

水回りを1箇所にまとめるのはいいですが、セカンド洗面台を設けたり2階にトイレをつくったりすれば混雑を避けられます。

例②西日が当たりすぎる

立地や間取りによっては、西日が当たりすぎる部屋がでてくるかもしれません。もし西日が当たる面に大きな窓を設ければ、一日中暑くて使えない部屋になるでしょう。

日差しの向きをコントロールするのは難しいですが、間取りや内装次第で室内環境を整えることができます。西日の影響を受けにくいお風呂やトイレ、収納などを配置する間取りにするのも対策の一つです。

例③風通しが悪い

注文住宅を建てるにあたって、風通しの悪い間取りになってしまっては元も子もありません。間取り計画では問題ないと思っていても、実際に住み始めてから風通しが悪かったと知るケースもあります。

あらかじめ風通しのよさを知ることは難しいですが、1つの部屋に窓を2つ設けたり対角線に窓を設けたりすれば、風通しのよさが高まります。

例④家に人が来ると家族の居場所がなくなる

マイホームには、家族みんながくつろげる場所が必要です。代表的なのはリビングですが、来客があるとリビングに通されるので、他の家族はリビングに居づらくなります。

来客があっても家族がリラックスして過ごせるように、リビング以外に好きなことができる部屋を用意するとよいでしょう。用意する部屋にテレビやテーブルなどもあれば、娯楽や勉強にも活用できます。

注文住宅の間取りを決める際のポイント

注文住宅の間取りを決める際は、以下の5つのポイントにも配慮しましょう。

  • ・動線にこだわる
  • ・プライバシーに配慮する
  • ・日当たりと風通しを考える
  • ・軽く家具のレイアウトも決めておく
  • ・使い勝手のよい位置にコンセントをつける

それぞれの内容を解説します。

ポイント①動線にこだわる

住みやすい家にするためには、動線にこだわることが大切です。理想を詰め込んだ間取りはおしゃれで満足感が高まるかもしれませんが、快適性が比例するとは限りません。マイホームで大切なのは住みやすさです。生活しやすい動線を意識して、間取りを決めていきましょう。

ポイント②プライバシーに配慮する

間取りを考えるときは、視線問題にも配慮しましょう。治安のよいエリアに家を建てるとしても、プライバシーを守るのに力を入れることは大切です。窓や玄関ドアの位置によっては、視線が気になる場合があります。位置に配慮するのはもちろん、外構に塀やフェンスを設けることも視野に入れるとよいでしょう。

ポイント③日当たりと風通しを考える

注文住宅を建てるにあたって、日当たりと風通しを考えることは重要ポイントです。そのためにも、窓の位置決めにはこだわりましょう。太陽の向きや周囲の建物との位置関係を考慮すれば、適切な位置に窓を設けられるはずです。

十分日当たりや風通しが確保できているかどうか不安になったときは、専門家に相談してみましょう。プロの人からアドバイスをもらうことで、効率的な日当たりや風通しが確保できます。

ポイント④軽く家具のレイアウトも決めておく

間取りを考える際は、軽く家具のレイアウトを決めておくとコンセントや照明の位置も決めやすくなります。家具のレイアウトは後から変えることも可能ですが、間取りやコンセントは簡単には変えられません。ある程度間取りの形を固めるためにも、軽く家具のレイアウトは決めておきましょう。

ポイント⑤使い勝手のよい位置にコンセントをつける

コンセントの位置が悪いと、使いたいときに思うように使えないことが出てきます。家の中で家電製品を使う場面は多く存在します。

間取り計画で問題ない位置にコンセントをつくれていると思っても、住み始めてから「ここにあったら便利だった」と思う場面に遭遇することもあるかもしれません。使い勝手のよい位置にコンセントをつけるためにも、生活している様子をイメージするのがコツです。

理想の間取りを決めるときに覚えておきたいこと

ワンランク上の間取りにするためには、細かい部分に目を向けることが大切です。ここでは、以下の4つのポイントを紹介していきます。

  • ・気に入った要素をピックアップする
  • ・順位をつけて間取りを考える
  • ・家族の希望を取り入れる
  • ・予算に収まるような間取りを考える

それぞれの内容を解説します。

①気に入った要素をピックアップする

理想の間取りに近づけるためにも、気に入った要素をピックアップしてみましょう。素敵だと思った間取りがあればどんどんピックアップして、とくに気に入った部分を取り上げていくのがポイントです。気に入った要素を組み合わせれば、オリジナルの間取りになるはずです。

ピックアップ先はさまざまあります。手軽にチェックできるのは雑誌やSNS、施工事例です。スマホで見られるので、どこにいても情報収集ができます。実際の間取りを見て検討したい場合は、ショールームや住宅展示場、モデルハウスなどに足を運ぶのもおすすめです。

②優先順位をつけて間取りを考える

気に入った要素があまりにも多すぎる場合は、優先順位をつけて間取りを考えます。予算に限りがなければすべての要素を取り入れられますが、ほとんどの場合は予算オーバーになりがちです。せっかく選んだ要素ですが、本当に必要なものなのかしっかり見極めることも大切です。

まずは要素をリストアップして、優先度が高いものにチェックや数字をつけてみましょう。視覚的に要素を見ることで、具体的に考えられるようになります。

③家族の希望を取り入れる

間取りを決める際は、家族の希望を取り入れることも忘れないようにしましょう。マイホームでは家族はもちろん、友人や知人たちも訪れるので、みんなが快適に過ごせるように家族それぞれの意見も聞くことが大切です。言葉で表せない場合は、資料を使ったり専門家を間に入れたりしてみるとよいでしょう。

家族の間で意見が食い違えば、間取り計画はスムーズに進みません。なかなか意見がまとまらないときは、それぞれの希望を紙に書き出したりスマホのメモ機能を共有したりして、家族内で優先順位を決めていきましょう。

④予算に収まるような間取りを考える

間取りは意外とコストがかかる要素です。素敵な事例を見るほど要望が増え、あれこれ取り入れれば予算オーバーになることもあるでしょう。限られた予算内で間取りを計画するためにも、予算を意識して考えることが大切です。

まずは希望する間取りをつくってみて、削れる部分はないか考えてみましょう。例えば、シンプルな形状の間取りや間仕切りの少ない間取りは費用を抑えられる傾向にあります。譲れない箇所をリストアップして優先順位が低い箇所を削れば、予算に収まるかもしれません。

間取り決めでは家族の希望も取り入れているので、お互いに譲れない箇所を共有しておくことが大切です。家族でよく話し合い、同意のもとで削れば後悔のない間取りが完成するでしょう。

執筆者からのコメント

注文住宅の間取りを決めるのは、時間がかかるものです。住み始めてから簡単に変えられないからこそ、設計の段階でしっかり決めることが重要になります。さまざまな事例や失敗例を参考にしつつ、ライフスタイルにフィットする間取りを見つけましょう。

間取り計画に行き詰まったら、プロの建築士や設計士などに頼るのも手段の一つです。注文住宅を建てることは人生の中でも数少ない大きな買い物です。後悔のない間取りを計画して、快適な暮らしを送りましょう。

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監修者

池田 恵子

ファミリア株式会社 取締役

略歴

  • アトリエファイ建築研究所
    (建設・現場監理に従事。)
  • 池田林業株式会社
    (設計・現場監理に従事。後に取締役に就任し現在に至る。)

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